この年齢になってからわかった、親の温かさと偉大さ
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わたしは、今31歳です。
地元の高校を卒業した後、家を出て、全寮制の大学で4年間を過ごし、26歳で結婚しました。高校を卒業してからずっと親元を離れています。
わたしは、親元を離れてからも、元気な顔を見せることが一番の親孝行だと思って毎年年末年始には帰るようにしています。
初めて親元を離れて、全寮制大学での生活を始めたころ、周りは友人ばかりで親しい先輩や後輩も多く、楽しい毎日を過ごすことができていました。でも、やっぱり、家に帰るたびに、家に帰ることが緊張をほぐしてくれました。気が休まる、とでもいうんでしょうか。
親元を離れる、ということは、当時のわたしにとって、けっこうストレスだった、ということだと思います。
このように18歳で親元を離れたわたしは、今もう31歳。13年が経っているんですね。。。もう結婚もしてますし、ある程度社会人としての経験も積んでおり、親元を離れている、という意識すらほとんどありませんが、それでも毎年帰るたびに心を休めているわけです。
家族って温かいし、親が健康でいてくれることってありがたいな
と毎年思ってきたわけですが、今年の年末の帰郷は、これまでとは状況が少し違いました。それは、わたしが来年から新しい仕事に就くからです。
わたしは、これまで約10年間、〇〇省幹部職員として働いてきましたが、それを捨てて新しい職につくことになりました。国家公務員といえば、絶対安定、最高の福利厚生、家族を養うのに十分な給与、ということで、それを捨てなくても・・・もったいない・・・と思われることも多いでしょう。
わたし自身、もったいない、と思わなかったわけではありませんし、親からも反対はされないものの、もう少し考えたら?というように言われていました。
それでも、真剣に考え、妻とも話し合い、転職することを決めました。
転職に不安がないわけではありません。大丈夫だよ、きっと活躍するから、と自信をもって転職しているように周りには振舞っていますが、不安だってあるし、そのように振舞うことで自分に鞭打っている、という意味もあると思います。
このように不安な中、最後の有給休暇で帰郷したときに親から言われたのは、
転職先で無理しすぎないでほしい、ということ
経験のないことだから、やってみて体を壊す前に家に帰っておいで、ということ
でした。
妻らからも、無理しすぎないでほしいし、体を壊すくらいなら、私が稼ぎ手になるから、と言われていて、とても感謝しているんですが、親からこう言われると本当に安心するものです。
前に進めなかったら、帰る場所がある。
これほど安心感を与えることは他にないのではないでしょうか。親とはいつまでたっても、老いて小さくなったとしても、いつまでも温かく、偉大なものだなぁ、と感じました。
そして、それと同時に、自分なんか30歳を過ぎた年齢になるけど、いつまでも子供なんだなぁ、と感じました。
わたしも自分の親のように、子供のことを見ていないようでいて、しっかり見ている親になりたいな、と思いました。