めんおうブログ

主夫ライターの日々と、よりよく生きるためのちょっとしたコツなど。

今を生きるわたしたちが、次の世代に伝えていくべきもの。

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休日に家族で外出すると、いつも思うことがある。

 

 

 

 

 

今日は、家族で都心のデパートに出掛けた。

 

そのデパートの子供服売り場では、都会人らしいおしゃれをして、ベビーカーを押しながら子供に着させる服を楽しそうに探しているパパやママが。書籍売り場では、それぞれの分野への知的好奇心から、本の種類と同じだけの種類の人が。ファーストフード店では、部活帰りか塾帰りか、学校では発散しきれないエネルギーの溢れる高校生が。時間とお金をそれぞれの目的のために使って、休日ならではの楽しい時間を過ごしているところをたくさん見かけた。

 

休日に出かけると、このような幸せな風景を必ず目にする。そして、いつもこう思うのだ。

 

 

 

いい時代に生まれたなぁ、そして、ありがたいなぁ、と。

 

 

 

もちろんまったく問題がない、とは思わないし、みんながそれぞれの悩みを抱えている現実はあると思う。ただ、一昔前とは違って、生きるためだけに必死になる、ということはないのではないだろうか。これは、その分の余った時間とお金を使う先を選択することができる、ということであり、この「選択の余地」こそが、いい時代だ、と思う所以である。

 

女性は社会進出を選択できるようになり、これに伴ってすべての人の働き方は、より自由になってきている。ネット技術が普及して、学歴などに関係なく老若男女の活躍できる機会が増えている。お金がない人でも、他の時代、他の国では味わえないおいしい食べ物や、質のいい住居や衣類を手に入れることができる。この豊かさがあるのが、この国、この時代なのである。すべての人にとって、すべてが完璧でないのは百も承知であるが、これまでよりも多くの人がより幸せを感じる余裕ができているのは間違いないだろう。こういう意味でいい時代だ、と思うわけである。

 

 

 

休日に外出して幸せな風景を見ていつも思うのは、これだけではない。この幸せな時代は続くのだろうか、と疑問にも思うのだ。

 

 

 

そして思う、「続く」のではなく、わたしたちが「つないでいく」のだと。いい時代に生まれて、ありがたいなぁ、で終わっていては足りないのである。続くのか、などと受け身で待っているのではなく、次の世代につなげなければならない。

 

 

 

わたしは、社会人11年目で、社会人としては若くも、十分に一人前であるが、親としてはまだまだ半人前である。いつも子育てに試行錯誤しているが、確信しているのは、よりよく生きていくのに必要な真実、本質はいつも変わらない、ということである。

 

生きる時代が変わり、世代が変わって、生活環境やその時に重要と言われる技術や能力が、今と異なるものになったとしても、人として大切にしておかなければならないものはいつも変わらない、と信じている。それは、人を傷つけてはいけない、とか、弱い人や困っている人を助けなければならない、などの「価値観」なのだと思う。

 

なぜ、人を傷つけてはいけないのか。

なぜ、弱い人や困っている人を助けなければならないのか。

なぜ、人は働くのか

なぜ、豊かになろうとするのか

なぜ、生きているのか

・・・

 

これまでにないスピードとインパクトで世界が変わりつつある。人々の考え方、生活様式、国家観、など・・・。だからこそ、上のような「価値観」を、大切に伝えていかなければならないのだ。これこそ、わたしのような一般人が唯一大切にでき、唯一次の世代に伝えていけることなのだから。

 

 

 

わたしは、自分のことを立派な社会人だと思っていたが、どうやら、親としてだけではなく、社会人としても半人前だったようだ。まだ上の問いに関する自分の答え、すなわち「価値観」が定まっていないのだ。仕事が、趣味が・・・いろいろ忙しくて時間がない。そんなことはわかっている。ただ、答えが出にくい「価値観」についても、もう少し正面から向き合ってみてもいいのではないだろうか。

 

次の世代にこのすばらしい時代をつなげていくためにも、問いに対する自分なりの答えを出し、「価値観」を伝えていきたい。これが、この時代に生かされている者の責任だと思うから。