めんおうブログ

主夫ライターの日々と、よりよく生きるためのちょっとしたコツなど。

踏んだり蹴ったり。最悪の一日。

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昨日は、踏んだり蹴ったり、最悪の一日だった。

 

 

 

 

 

子どもたちは数日前から風邪で、わたしも妻もうつされて風邪気味になっていたが、朝起きると、妻は39度以上の熱だった。

 

わたしにも経験があるが、39度以上になると、かなりきつい。寒気とめまい、そして、力が入らず、とにかく体が重くて、寝る以外何もできなくなるからだ。だから、店長に相談し、出勤を遅らせてもらって、午前中の時間で妻と子どもたちを病院に連れていくことにした。もうすでに最悪の一日が始まっていたことは、知る由もなかったが。

 

 

 

朝から冷たい雨が降っていた。寒い日と暖かい日を交互に繰り返しながら春になるらしいが、昨日は前者だったようだ。

 

車がないのでタクシーで病院に行かなければならい。いくつかのタクシー会社に電話したが、出払っているところ、電話のつながらないところが多く、病院への出発時間を遅らせるしかなかった。なんとか繋がったタクシー会社も、配車まで30分かかる、ということで、その間に洗濯機と炊飯器をスタートさせて家を出た。

 

病院でも思いのほか時間がかかり、薬を受け取ったころには、仕事に出る時間の30分前になっていた。診療が終わったときに、妻と子をタクシーで家に帰していたので、薬を受け取った後、雨の中15分走って家に帰ることにした。タクシーもすぐに捕まるわけではないので、そう大差ないだろうと思ったからだ。

 

家について横になっている妻に薬服用時の注意事項を伝え、薬をわたすとすぐに仕事に出た。最寄り駅まで自転車で10分。こちらも雨の中である。走っていた時には気づかなかったが、ジャケットやジーンズはかなり雨を含んでいて、体がじわじわと冷たくなるのを感じた。

 

雨に濡れて余計に寒かったことも一因だったのか、職場についたころには頭痛、のどの痛み、鼻水、寒気がひどくなっていた。熱は測ってはいないが、高かったかもしれない。

 

飲食に携わる者として体調がすぐれないのは、きわめてよろしくないのは百も承知だが、シフトインしないわけにはいかなかった。それくらいギリギリのところで人を回しているのが現状で、わたしが入らなければ、店長が24時間シフトに入らなければならなくなる。

 

お客様の目に入らないよう、厨房の裏で鼻をかみ、うがいをし、終わったら消毒をしながら、という感じでシフトをこなした。途中から、腰痛と背中痛(首も)がひどくなり、頭も回らなくなっていた。普段より体と頭が動かないのははっきりわかった。最後の3時間は、「耐える」だけの時間になっていて、早く時間が過ぎることだけを願っていた。。。

 

たくさんの小さなミスはあったが、大きなミス(ラーメンをお客様にぶっかけるなど)なく、なんとかシフトを終えた。とにかく早く帰りたかったので、すぐに出勤時の雨でまだ湿ったジャケットとジーンズに着替え、寒さに震えながらの帰宅をはじめた。

 

 

 

これでつらい一日が終わったかと思っていたが、まだ続いた。

 

 

 

帰りの電車は、体調不良もあって、満員の車両の中、吊革に体を預けてうとうとしていた。時おり膝をがくがくさせながら、寝たり起きたりを繰り返した。ふと目が覚めると、ちょうど乗り換えの駅に止まっていたように思い、リュックを取ってすぐに停車中の電車から飛び降りたが、そこはいつもと風景が違う駅で、看板を見ると、乗換駅の一つ手前の駅だったのである。

 

降りた電車が終電ではなかったことが唯一の救いだったが、雨も風もは朝より強くなっていた。雨は、ホームの屋根に打ち付けて、ゴォォーーとうなりを上げていた。24時を過ぎたホームには、サラリーマン、若いカップルなどがいた。彼らの目には、頭痛、寒気、腰痛そして背中痛で背筋を丸めながら少しでも温かい場所を求めてさまようわたしは、初老の男性と映ったことだろう。

 

最寄駅からは徒歩で家に帰った、靴からも雨がしみ、すっかり体の芯まで冷えていた。「おれ、なんか悪いことしたかな・・・」と日頃の生活を呪いたくなるくらいつらかった。民間企業は自由があっていいな、などという気持ちをわずかにでも抱いていた、転職前の公務員時代のわたしの頭をはたきたくもなった。

 

これまでのわたしの生活の不徳を思い出しながら歩いて家に帰ると、日中に2回吐いたという妻と子どもはすでに寝ていた。わたしは、風呂をさっさと終えてすぐに布団に入った。風呂の温かさに浸っている心の余裕はなかった。一分でも早く横になって目を閉じたかったのである。明日休むわけにいかない、朝目が覚めたときに、必ず回復していなければ・・・と思いながら目を閉じ、すぐに眠りについた。

 

 

 

朝起きると、多少の頭痛はしているものの、体は軽く、気持ちも前向きになっていた。7時間の睡眠ですっかり回復していたのである。

 

 

 

転職後の2カ月、睡眠時間の減少、食生活の乱れ、生活リズムの変化などがあり、そのひずみの影響が出てきたのかもしれない。家族みんなが風邪、雨、職場との関係など、さまざまな「運」の要素もあるだろうが、最悪の一日を迎えたことは、日ごろの生活を見直すいい機会になった。

 

睡眠時間、食生活、生活リズムなど、もう一度見直して、体調を崩さないようにしたい。職業人として、親として、体調を崩すと本当にろくなことがない。