「GW10連休なのに休めない!こんな日本に誰がした!?」~Twitterで250万インプレッションを経験して~
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もうすぐ10連休が始まります。
飲食店をはじめとしたサービス業従事者にとっては、なかなか大変な10日間になるのは間違いありません。
「10連休は10連勤」という方も多いのではないでしょうか。
わたしも国家公務員から民間企業に転職し、飲食店に勤めるようになってからはまとまった連休はほとんど取ったことがありません。
このような中、間もなくGWを迎えることになります。
しかも今年のGWは、史上最長クラスの10連休です。
サービス業従事者が休めるはずもなく、わたしももれなく10連勤確定組でございます。
とは言っても、休める人を呪ったところで何も得するわけではないので、楽しく働きたいなと思っているのです。
ただ、休める人に知ってほしいと思ったことがあり、以下のようなツイートをしました。
お願いがあります。
— めんおう@ブロガー (@mennousan) 2019年4月19日
GW10連休では外食する方も多いでしょう。
店はずっと営業しますが、材料の納品先は休みです。すると、発注量の計算がずれて品切れになることもあります。
そんな時は「クソがぁ」ではなく「がんばって!」と温かい目で見守っていただきたいのです。
真心もって営業しますから。
GW10連休ではサービス業の提供するサービスを受ける方がほとんどだと思うけど、連休中サービス業は、
— めんおう@ブロガー (@mennousan) 2019年4月21日
・確実な人手不足
・普段の倍くらいの客足
・関連業者は10連休
・長時間労働
にさらされる。
だから、お客さんに知ってほしいのは「サービス業もできることしかできない」ということなのです。
ものすごくたくさんの方に読まれています。
一つ目は250万人、二つ目も76万人の方の目に触れており、今もまだリツイートやいいねが伸び続けています。
それだけこの10連休に思うところある方が多かったということでしょう。
やはり反響は大きかったようで、スマートニュースにも掲載され(知らせてくれたフォロワーさんがいました)、とあるサイトからは記事に掲載したいとの申し入れもいただきました。
ここまでのバズは経験したことがなく、すご・・・というのが最初の印象でした。
ただ、いただいたたくさんのリプや引用を見ていくうちに感じるものがありました。
それは、「10連休なのに休めない」という人が圧倒的に多かったことです。
いただいたリプなどには、以下のようなものがありました。
郵便局員です。一部のゆうゆう窓口は10連休も休まず皆様の郵便やゆうパック、ゆうゆうメルカリ便など受付しておりますが、切手、葉書、レターパックの在庫、その他梱包用段ボール、袋等全く数が読めずかなり多めに降ろしては居ますが不安です。というわけで売切れてもどうぞ皆様寛大な心で…(便乗)
— kiyo@痩せねば (@msk_1110sxt) 2019年4月22日
おはようございます❗
— 星の砂時計⌛ (@hoshinosuna72) 2019年4月21日
トラック🚚運転手してます❗
新鮮な野菜、果物をスーパーや
コンビニ、レストラン関連の
食品加工会社(工場)などに毎日納品
してますが10連休前の大量発注を
恐れてます‼️((( ;゚Д゚)))Σ(-∀-;)
恐い❗((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル
ほんとにこれ https://t.co/qBuQ4N25Xk
— からあげちゃん♡♡ (@masaking_kapi) 2019年4月22日
連休でも休めない業種のところに機械を納めてる業者も辛いよ。故障してもメーカーは休んでるから応急処置しかできないのよ。ホテルとかだと部屋が売れなくなるからなんとかしてあげたいんだけどなんともならない。 https://t.co/iROXHkp3ne
— かざ (@kazapyu) 2019年4月22日
引用失礼します。
— 鈴華水希(姉)謎特異点ⅱ札幌参戦 (@mizublue_03) 2019年4月22日
本当にこれはその通り。自分は飲食店の学生アルバイトでしかないけれど、お店を回すための人手が足りなくて帰省したがってた子が諦めたり、旅行を諦めて急遽シフトに入ってくれています。来る方の幸せを提供するために私達店員が「楽しみ」を諦めてるってことを知って下さい。 https://t.co/c6sdnPzvWQ
これはほんの一部です。
本当にたくさんのコメントをいただきましたが、その多くは「サービスの仕事があって休めない。それどころか、学生のバイトが旅行などの予定を諦めることすらある」というものでした。
これまでのGWの連休の穴を埋めるような形でできた10連休。うれしいはずの連休ですが、誰もが喜べるものではなかったのです。
むしろ、休める人の方が少ないのかもしれません。
例えば飲食店の場合、一杯のラーメンを作るのにもいろいろな業者が関わっています。
- 材料を店舗に収める卸売業者
- 卸売業者にモノを収めるメーカー
- モノを運ぶ輸送業者
- 券売機などの機器の業者
休めるところもあるのでしょうが、人手問題を抱えていて休めないところもあるようです。
これは飲食関連に限った話ではないでしょう。(上のツイートを見ると、郵便局も休めないことがわかります)
いただいたコメントの中には「そんなに休みたいなら、休めばいいじゃん」というものもありましたが、他がやっているのにかき入れ時に休めないと考えるのは自然でしょうし、基本は会社の決定に従うのが会社員の務めです。
休みたいけど休めない、仕事は楽しいけど、休みたいときもある、文句言いたいけどそれもちょっと違うという複雑な心境、わかってくれる人がほとんどだと思います。
ただ、どうしたって休めないわけです。
しかし一方で、海外を見てみると、最大5週間にもなる連休のある国があります。
フランスのバカンスです。
7月中旬になると市役所などでは、個人ごと休みを取るので歯抜け状態になるそうです。
サービス業においても、飲食店だろうがなんだろうが全力で休みます。
国民のスタンスとして、「バカンスのために生きてんだよこっちは。休めないなら辞めますよ」というのがあるのです。
みんなが当然のように休むから、店も開けない。
バカンスなのだから、店が開いてないのが当たり前というわけですね。
日本では、もちろんこのような状況にはありません。
優雅に長期休暇を取る国がある一方で、まともに休みも取れない現状を見ると「GW10連休なのに休めない!こんな日本に誰がした!?」と言いたくなります。
また、Twitterでいただいたたくさんのコメントからもそのような心の声が聞こえてきました。
過剰な儲け主義、労働力への配慮のなさ、過剰なサービスを求める国民性。
フランスのバカンス、国民性を見るとわたしたちが休めないのには、こういったことに問題の根があるような気がしてなりません。
そうです。
10連休なのに休めない日本にしたのは、わたしたち国民自身だったのです。
もうわたしたちは、これまであったものを当たり前のものと思ってはいけない時期に来ているのかもしれません。
今後、少子高齢化に伴う社会構造の変化は確実に訪れますし、これにより様々なサービスの形の変化があるでしょう。
これまでのような質の高いサービスは間違いなく受けられなくなっていきます。
このような中、サービス提供者には「クソがぁ」ではなく「いつもありがとう」と少しだけでいいので、感謝の気持ちを持ってみてはいかがでしょうか。
もう10連休は目の前です。
休める人は働く人を気にせず全力で休んでください。働く人は頑張りましょう。
ただ、ほんの少しだけでもいいので、働く人への感謝の気持ちを思い出していただきたいのです。
「当たり前のこと」は、当たり前ではないのですから。