めんおうブログ

主夫ライターの日々と、よりよく生きるためのちょっとしたコツなど。

都心で仕事をするようになって、「節約」もほどほどでいい、と思った。

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前書き

転職をしてから、都心にあるラーメン店に勤めるようになりました。「節約」に対する気持ちに大きな変化があったので、記録したいと思います。

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感じたこと

わたしは地方出身者であり、都会育ちの人間ではない。田舎者が都会に出てきて仕事をしている、そして、家族と一緒に東京の郊外に住んでいる、という状況である。このようなどこにでもいる一般人がこの記事を書いている。だから、みなさんにも当てはまる部分があるかもしれない。

 

 

 

わたしは、1月に公務員からラーメン業界に転職し、東京郊外から都心で仕事をするようになった。公務員時代は、自宅からの通勤は自転車で10分の道のりであった。都心で仕事をするようになった今では、自宅から(引っ越したものの、地域は転職前と同じ)電車で1時間、都心の駅の構内を通って、繁華街を歩いて店まで5分の道のりである。

 

わたしは現在31歳であるが、20代中盤で結婚し、数年後には子供を二人授かった。このような生活環境の変化の中で、「節約」(お金の使い方)に対する姿勢にも変化があった。

 

結婚当初は、ほとんど節約していなかった。お金の使い方は、楽しいことや思い出になることにお金を使う、というもので、わたしと妻が付き合っていたころと何も変わらないものであった。旅行するときは金に糸目をつけない、といことがわたしと妻の合言葉であったように。子供が生まれてからは少しずつ節約を意識し始め、数年前には家計簿をつけ、年間いくら使う、週ではいくら使う、いくら貯金する、というようなことを考えるようになった。

 

このような中で、節約しなきゃ、という考えが一番強烈になったのは、転職を迎える前一年間である。この時期は、転職によって収入が下がる一方で、住居費が大幅に増えることや、これから教育費がかかるようになることで支出が増える、ということで夫婦そろって、「まずい、支出を切り詰めよう」という気持ちになっていた。

 

転職後も、このような考えのもと、支出を切り詰めてきた。お菓子はなるべく買わない、娯楽費を抑えるために贅沢品は買わない、車は維持費が高いので持たないようにする、などである。転職して1か月が経つ今も、支出を抑えたい、という気持ちは変わらないものの、節約に対する姿勢に変化があった。

 

 

 

「節約」もほどほどでいい、と思ったのである。これはわたしが思ったことであるが、妻の発言を聞いていると、どうやら同じ考えのようである。

 

 

 

節約に関する本などを読んでいると、「娯楽費」を切り詰めよう、というようなことが書いてあることが多い。娯楽費が一番削りやすく、生活にとってムダである、ということのようだ。めんおう家もこれを参考にして、贅沢品の購入は抑えよう、ということになった。しかし、都心に勤めるようになってわかったが、都心には誘惑がたくさんあった。ありすぎた。特に都心の駅の構内、駅の周辺には、お高い、有名なお菓子を売っている店が多い。しかも、店によってはあえて「お菓子のいい香り」を振りまいている店もある。クッキーやパイの焼き立ての香り、たい焼きやわらび餅などの懐かしい香り・・・改札を出てラーメン店まで行く道、それから仕事が終わった帰り道に毎日目に、鼻に感じる。

 

買いたい、という気持ちが大きくなってきたわけではなく、ある日突然、買ってみよう、と思った。無意識ではあるが、仕事のストレスがあったのだと思う。その日の仕事の帰り道に、いつもパイの焼き立ての香ばしい店の前を通りかかり、店の外に並んでいる列を見たときに、今日は買ってみよう、と思い立ったのである。食べたい、という気持ち半分、買いたい(お金を使いたい?)という気持ち半分であったと思う。買った後の自宅への道のりでは、家に帰って、お土産買ってきたよっ、てこれを出したらどんな顔するかな、喜ぶかな、とウキウキする気持ちでいっぱいになった(実際、子供たちにはスーパーで買ったチョコレートの方が好きなようで、肩透かしをくらったが笑)。

 

翌週にも、別のお店でパイを買って帰った。その日は、わたしと妻の分だけを買った。先週のお土産の日と同じように、帰りの道のりでは、電車の荷物棚に置いたパイの包みを見ては、渡した時の妻の反応を想像しながらずっとウキウキしていた。帰宅したのは深夜であったが、妻は起きており、えっ何それ?とパイの包みに興味津々であった。お土産。とドヤ顔でわたすと、早く食べよう!と喜んでくれた(その後、二人で楽しく、おいしく食べた)。

 

 

 

この体験で、ウキウキすること、思い出に残ること、楽しみになることにお金を使うことはいいことで、「節約」もほどほどでいい、と思うようになった。仕事に疲れ、子育てに疲れる毎日が節約、節約ではそれ自体がストレスになるのである。贅沢をする予算を決めてその中で、というのもいいが、予算外でもいいではないか。「予算」自体がストレスになるのである。自動車のハンドルやブレーキにあそびがあるように、生活にも「アソビ」があっていいと思う。これからも、週に一度、仕事が休みの前の日には、妻と二人で楽しめるちょっとした贅沢なお菓子や子供たちの喜ぶお菓子を買って帰ると思う。これは、一週間頑張った妻へのご褒美であると同時に、ワクワクできる帰り道、という自分へのご褒美であるかもしれない。これくらいの「アソビ」があってもいいんじゃなかな。