目の前の小さな課題に取り組むと、すべてが好転する。
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わたしは、転職してから3カ月半が経った。
別にもつづったが、最初の1か月はすべてが新鮮で、精神的にも忙しくしていたが、2カ月目以降は仕事にもなれ、「仕事はルーティーンの繰り返し」と感じることが増えてきた。
もちろん、そのルーティーンをテキパキと笑顔でこなしたり、丁寧なラーメン作りに集中したりと、掘り下げることはできる。しかし、なんとなく新鮮味がなくなり、仕事を作業的にこなしている自分に気づくことが増えてきたのである。
上ような心境で、1か月と少し仕事をしていた。正直、心は晴れなかった。もっと新しい発見したいな、と毎日くすぶっていた。とても楽しく、充実していそうなツイートをしている若い世代や海外旅行の様子をつづったブログをうらやましく思ったこともあった。
もやもやしていた。そして、もやもやしながら何度か自問自答した。
自ら周りに働きかけたことはあったか?
自問自答の答えは、「否」であった。
新しい発見したい、成長したいという前向きな気持ちと、毎日同じことの繰り返しだな、という後ろ向きな気持ち(現状に対する不満)が両方ある一方で、エネルギーが余っているのに「自ら」動いたことがほとんどなかったことに気づいた。
そんな中で、「何でこれ知らないの?入社して2、3カ月経ったらこれくらいは知っていてほしいな」と指導されることが何度かあった。
一瞬、教えてもらってないよと口から出そうになったが、抑えた。
「教えられなくても自ら学ぶ」ということが、社員の役割として求められていることに気づいたのである。
現状に不満を抱いていた自分をとても恥ずかしく思った。30にもなって、小学生レベルの言い訳してんじゃねぇよ、と心の中でつぶやいた。
それからは、毎日、何か一つでも学ぶこと、そして、今日の自分は昨日とは違う自分になっていることを目指して毎日仕事に臨むことにした。
一週間もすると、すべてが好転した。
今度店長試験を受けてみようか、と店長から言われた。
仕事の呑み込みがとても早いから、次は〇〇を任せてもいいかな、と店長から言われた。
新入社員の教育係を任された。
最近とても楽しそうに仕事をしているね、やっぱり転職してよかったね、と妻から言われた。
そして何より、仕事以外のことも含めてすべてのこと(趣味も家庭も)に前向きに取り組めるようになった。そして、変わっているのは自分であるはずなのに、世界が変わって見えた。
今日の自分は昨日とは違う自分になること、というのは、本当に小さなことでいいと思う。わたしが心がけたのは、例えば、お客様にお冷を出すのを忘れない、引き出しの中の食材補充を早い段階でする、などの本当に小さなものだった。
できなかったことができるようになる、ということが前向きになるコツである。
きっと、仕事よりも趣味に楽しみを見出している方なら、その趣味においても、「小さなことでもいいから昨日とは違う自分になること」を心がけるとより楽しくなる。そして、その楽しさが他のことにも波及する。世界が変わる。
日々を楽しく過ごせなければ、その日々の積み重ねである人生が充実するはずない。仕事、趣味、家庭の目の前にいくらでもある小さな課題を解決しながら、昨日とは違う自分になっていきたい。
どうやら、行動のみが世界を変えるというのは、真実だったようだ。