めんおうブログ

主夫ライターの日々と、よりよく生きるためのちょっとしたコツなど。

フリーランスについて考えた結果、60歳になったらフリーランスになることを決めた。

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先日、スマートニュースを見ていたら、こんな記事を見つけた。↓

 

www.businessinsider.jp

 

要は、フリーランスで働く人が年々増加していて、経済規模も伸ばしており、2018年にはフリーランス人口は1119万人、経済規模は20兆円になると推計されている、ということだ。

 

この記事のフリーランスの定義は、会社での仕事をしながら副業している人から完全に個人でフリーランスとして働いている人まで幅があるようだが、フリーランスという働き方に魅力を感じ、実際に行動に移す人が増えているのは間違いないだろう。※本記事では、完全に個人でフリーランスとして働くことを指してフリーランスとする

 

前から「好きな事で生きる」というフレーズが引っ掛かっていたし、フリーランスの自由なイメージに漠然としたあこがれがあったので、この機に自分の働き方(生き方)としてフリーランスはどうなのか、について考えてみた。

 

なお、わたしにはフリーランスの経験がないので、以下はあくまでも想像の範疇を出るものではない。

 

そもそもフリーランスとは

コトバンクによればフリーランスとは、

自由契約者。一定の会社や団体などに所属せず、仕事に応じて自由に契約するジャーナリストや俳優・歌手など。

だという説明があった。中世ヨーロッパで主君をもつことなく雇われていた傭兵が由来だそうだ。

 

定義にもあるように、フリーランスは会社や団体に所属しないで、自由にやっていく。会社の規則や上司からの業務命令、指示はなく、自分ですべて決定していくことの自由度に最大の魅力がある。

 

ここで注意したいのは、フリーランスとは、業種でなく働き方だということだ。

 

フリーランスになるかどうかを考えるとき、ポイントになるのは「何をしたいのか」と「フリーランスとして得られる自由の程度」だろう。

 

その理由は、上にも述べた通り、フリーランスがあくまで働き方の話であり、何をするかは自分で決める必要があることと、最大の魅力がその自由度にあるからだ。この二つをクリアできない限り、フリーランスとしての働き方はうまくいかないと思う。

 

実は、フリーランスもそれほど自由ではない。それでも、あこがれる

フリーランスの最大の魅力は、さまざまな面で自由であることだ。

 

会社員が会社(上司)から命令を受けて仕事をする(わたしも会社員!)一方で、フリーランスはだれからも命令されずに自分が決めた事をする。

 

フリーランスになりたいという人は、好きな事を、だれからもとやかく言われずにやりたい、ということなのではないだろうか。

 

また、仕事の内容だけでなく、勤務時間、服装、通勤、仕事の場所などにとらわれないで済む、ということもフリーランスならではの自由な面だろう。

 

しかし、会社員に比べてかなり不自由な面もあるのが現実だ。

 

まず、一般的に収入が低く、不安定だ。会社員であれば、一線はあるものの、働いても働かなくても一定の収入を得られる。フリーランスだって、がんばり次第で青天井だが、足りなければ別に仕事をしなければならなくなるだろう(これも含めてやりたい事だ、という人がいるのは理解)。

 

次に、仕事は基本的にひとりでしなければならず、孤独を感じることが多いそうだ。会社勤めであれば、仕事の間は嫌でも他人とコミュニケーションを取る必要が出てくる。孤独を感じることは比較的少ない。

 

最後に、これはわたしの場合一番大きな問題だが、社会保険等の保障を受けられないか限定的になる。加えて、会社員なら所属している会社が肩代わりしてくれている手続き的事項(保険、税金、年末調整等)をすべて自分でやらなければならない。家族のいる身としては保証を受けたいし、事務的事項を自らやる手間が…

 

仕事の内容等に自由度がある一方で、このような不自由がある。

 

 ※上の不自由さを不自由と感じるかどうかなどは、個人の感覚によるものなので、大切なのはすべてをイメージアップして比較するバランス感覚だと思います。

 

ただ、自分の決めた時間に、好きなように好きな事をして稼げる(←稼げるかどうかは努力次第)、というのには、やっぱりあこがれもある。いつかは挑戦してみたいなぁ、というベースで。

 

60歳になったらフリーランスになることに決めた

わたしの場合、会社や上司からの命令に従うのは当然だと思っているので、そこまでのストレスはない。それに、状況によってはどうしても従えない命令(転勤など)には相談の余地もある。

 

肝心の仕事の内容は、今は自分の好きな事ができている。職場の仲間も楽しいメンツが揃っている。家族仲よく、住みやすい好きな環境に住むこともできている。

 

まさに「好きな事で生きている」状況にある。

 

稼ぎこそ、働けば働いただけとはいかないが、会社員であることによって得られるメリットは、その不自由さを補って余りあると思うのである。それよりも、既に述べたフリーランスならではの不自由さの方が大きな問題になる。

 

要は、今の段階で会社員であることのさまざまなメリットを捨ててまで、フリーランスになる必要はないというわけだ。今のわたしにとっては、むしろ、会社員である方が自由だということになる。

 

 

 

しかし、定年(60歳)を迎えると状況は変わるだろう。

 

定年になったら、もちろん今勤めている会社を退職することになる。

 

退職後は、会社員であるメリットの恩恵を受けられなくなるのである。仕事で得なければならない収入が今よりもはるかに少なくて済むだろうから、仕事やお金の縛りは緩くなるはずだ(老後の厳しさは理解)。また、それまで会社員として年金を収めているので、年齢に応じた保障も受けられる。

 

であれば、定年後こそ、それまでの会社員としてのメリットをを最大限に活かしつつフリーランスに挑戦する一番いい時期なのではないだろうか。

 

あと30年間は、今の仕事(生活)を楽しみながら、そのすべてをそのための準備(勉強)期間とすることもできる。今を2倍楽しむことができるのである。

 

こう考えると、ワクワクして仕方がない。

 

何をしようか。文章を書くのが好きなので、文筆関係の仕事ができないか。30年も経てば他にもいろんな仕事があるかもしれない。

 

こういうことを考えること自体が面白い。何と言っても、30年間の準備期間がある。今すぐ始めた方がいい、と言う人もいるだろうが、今は今の仕事に集中したいし、今の生活を楽しみたい。別の生き方を始めるのは、大きく環境を変えざるを得ない定年になる60歳以降でいい。

 

だから、60歳になったらフリーランスとして働こう(生きよう)と思う。やるならもちろん全力で楽しんで。

 

30年もすれば、世界は大きく変わるだろう。本当に自分は何が得意なのか、30年後に自分は何ができるのか、そして、世の中は何を求めているのか。

 

こういうことを考えながら過ごしていきたい。もちろん、今を一番大切にしながら。

 

将来を見据えつつ、今に生きる。

 

前から大切なことだと思ってはいたが、退職後のことまでは考えたことがなかった。実は、こういうことを言うのかもしれない。遠い将来を見据えると、今が充実してくるものだということにも改めて気づいた今日この頃である。