【読書感想】まだ東京で消耗してるの?
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「まだ東京で消耗してるの?」を読みました。
先日、「イケダハヤト」と呼ばれるモノが嫌い。という記事を書いたときに、イケハヤさんが、たくさんの本を書いていることを知り、興味を持ったからです。
いろんなところで炎上したり、にもかかわらず人気があったり。素朴に、なんでだろう、そして、一度彼の書いた本を読んでみたいと思ったからですね。
でも、もしイケハヤさんが一部で言われているような教祖型の悪人だった場合に、彼にお金が流れるのもいやだったので、図書館で借りました(←ただわたしにお金がなかっただけ)。
これです。↓
まだ東京で消耗してるの? 環境を変えるだけで人生はうまくいく (幻冬舎新書)
- 作者: イケダハヤト
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2016/01/29
- メディア: 新書
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早速、以下ざっくりした要約と感想をまとめていきたいと思います。
ざっくりした要約
本の内容は、東京の生活環境の悪さと高知での生活のすばらしさ、そして田舎への移住の際のポイントをブログ的な文章で語ったものでした。
ブログの記事を読むのが好きな人にとっては、とても読みやすく、どんどん読み進められる書き方になっていました。わたしは2歳の娘と留守番をしているときに、娘の世話をしながらで3時間で読めました。
内容が薄っぺら、というレビューもあるようですが、それは「目次の項目を見れば十分、文章が洗練されていない」とも思えるからかもしれません。
わたしも読み進めるごとに、目次でその内容を想像しながら読むことができたので、斜め読みで十分な個所もありました。
また、文章はブロガーの書くそれであり、必ずしも美しいとは言えないものでした。
ただ、わたしのようなブログ好きにとっては、その語り口で高知での生活のにおいを知りたいわけで、そんな人にとっては良書だと思います。
イケハヤさんはブログ界のトップを走っているだけのことはある。
ところどころに「まだ〇〇で消耗してるの?」という、読者をイラつかせる言葉がいろんな箇所にちりばめられていて、イライラしつつも、これネタでしょ!?と笑ってしまうこともありました。
それはさておき、感想ですが、本に対するものよりも、イケハヤさんという人間に対するいい印象が強く残る本でした。
一部で悪く言われることもあるイケハヤさんがとてもいい人に思えたからです。やっぱり、ブログ界のトップを走っているだけのことはあるなぁ、さすが!!ということです。(でも、サロンは高いからいやです)
前向き、積極的、行動力、本質を突く思考力(問題意識)、周りに対する思いやり。このような人がらが見えました。
イケハヤさんと言えば、アンチからは「イケハヤ」と、名前を略されるだけでなく呼び捨てにされるほどアンチされてますよね。ファンまで信者と呼ばれてさげすまれる始末。
でも、この本では、自らの持つ問題意識に基づいて誠実に、しかも冒険的に行動する姿しか見えなかったんですね(もし悪行があるとしたら、無意識?)。
四国中の拠点開設、キャンプ場の経営、サイトの運営等、今後の多くの目標や見通しについて書かれていて、彼の活躍を心の中で応援したくなりましたし、楽しみになりました。
イケハヤさん、そんなに悪い人じゃないと思うんだけどなぁ。元信者と言って被害を報告する人は、「塾に通ったのに、第一志望校に合格できなかった」と言って講師に恨み節をぶつける学生と同じなのでは・・・?
(こんなこと言ったらまたたたかれる・・・)
将来的には田舎での生活もありかな、と思ってしまった。
本を読み進めるごとに、「将来的には田舎での生活もありかな」と思ってしまいました。あまりに魅力的過ぎる書かれ方をされていたからです。
東京での生活環境の悪さは、仕事での移動時間が長いことと子育ての環境を強調して書かれていました(というか、要約するとその二つだけ)が、わたしの場合は、その二つにそこまでの不便を感じていないので、今現在、問題ありません。
ただ、定年後の田舎への移住はありかな、と。今貯金を作っておいて、定年後に田舎でやりたいことを構想しておいて実現させるのもおもしろそうじゃないですか?
高知での生活の魅力は、食べもの、人間関係、子育て環境等がかなり具体的に取り上げられていました。
おいしくて、安い食べ物に囲まれた生活、親切な人、大自然に囲まれ、自由に子育てできる環境はうらやましい限りです。
ただ、「仕事はいくらでもあるから東京人はすぐにでも移住した方がいい」と書かれていましたが、あくまで起業しようとしている人向けのメッセージで、会社員として働こうという人にとってタメになることは書かれていませんでした。
仕事がないから、やるべきことがある、という文脈ですね。
今、東京でやりたい仕事があるわたしにとっては、お金をためて定年後くらいの将来は田舎暮らしもありかな、という感覚です。
起業精神にあふれる方、地方を元気にしたい方、地方から日本を元気にしたい方などは、いくらでも可能性がある、ということでしたので、本書と一緒にイケハヤさんのブログで勉強してみるといいかもしれません。この本の内容の更新版をブログに投稿すると書いてありました。
イケハヤさんに必要なお金をもらいながら高知でブログを書きながら生活するという「ブログ書生」というのもあるそうです。アンチにとっては「養分以外の何物でもない」ということになるかもしれませんが、納得した上でやるなら、Win-Winだろうと思います。
まとめ
ブログをやっている人や移住に興味がある人などにとっては一読の価値があると思います。
本の内容も、わたしにとっては知らないことが多くて面白く読めましたが、文章の書き方はやはり一流のブロガーに見て習えるところがあるなぁ、と感じたからです。
上にも書きましたが、すぐに読み終えられる軽さの本なので、特にブログを読むのが好きな方にはおすすめです。
参考(ブログ書生)
本の主題とは関係は薄いのですが、ブログ書生制度がとても面白かったので紹介します。
月10~13万円とブログを書くのに必要な経費をイケハヤさんからもらいながら高知で生活する制度だそうです。
書生は、高知県内を回って作成した記事をイケハヤさんに提出。書生は生活や活動に必要な最低限のお金をもらいながら、地域創生、将来の準備、ブログ運営力の向上を図ることができます。
一方、イケハヤさんは、自身のサイトに記事を載せたり、高知中の情報を収集できるんですね。
これを養分と見るか、Win-Winと見るかということです。