転職したわたしが、転職やフリーランスを人におすすめしない理由
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「わたしは、会社辞めてフリーランスになり、会社勤めしていたころ以上に稼げるようになりました。」
からの
「〇〇さんも、フリーランス目指して頑張りましょうね!」
Twitterを見ていたら、こんなツイートが流れてきた。
ごり押しがすごいなぁ。と思いながらやりとりを見ると、
わたし、そこまでの度胸がないんです、という返信に対して、
「後ろを向いてないで、前を向きましょう!きっとすべてがうまく回りますから!」
というフリーランス押しで終わっていた。
転職や今の仕事を辞めてフリーランスになることを人におすすめする理由がほんっとーにわからん、というのがわたしの率直な感想である。
転職やフリーランスを人にすすめているところを見ると、どうも、うさんくささというか、軽薄さというか、不誠実さがにおってしょうがない。
わたしは、このブログでも表明している通り、国家公務員からラーメン企業に転職している。
そして、今のところ、とても充実した毎日を過ごすことができていて、転職自体とても成功だったと思っている。
しかしながら、転職を人におすすめようとは思わない。わたしがフリーランスになって成功していたとしても、それをおすすめすることはないだろう。
それはなぜか。
それは、転職や、退職してフリーランスになることのすばらしさは、人生や自分自身に真剣に向き合って出した決断とそれ以降の行動にあるわけで、仕事を変えることや自由度の高い仕事をすることにあるわけではないからだ。
転職やフリーランスをおすすめするのは、ハンバーガー食べるならマックでしょ!とごり押しするようなもので、ひとそれぞれの好き嫌い(価値観)だよ、といって終わる話なのである。
もし、大きな不満やストレスを抱えながらも、今の仕事や生活が、選択肢の中では最善だという結論を出したなら、そう生きればいい。これだって、転職やフリーランスと同じ価値がある。
まだ不満抱えたまま仕事してるの?さっさと辞めれば?とか、フリーランスで自由な仕事をしようよ!などというススメは、煽りや価値観のごり押しでしかなく、ズレまくっている。(ワンピース風に言えば、ズレズレの実の能力者)
要は、人生や自分に真剣に向かい合って、納得いく決断と行動をとっているか。そして、失敗しても後悔しないだけの覚悟をもっているか。ということである。
もし、そうであれば、どのような仕事をし、生活をしていてもすばらしい価値はあるし、人から非難されるいわれはない。
周りを見れば充実してそうな書き込みなどの情報であふれかえっているけれど、隣の芝は青く見えるものだから、気にする必要はない。
そんなことよりも、「自分で選んだ人生」を楽しく充実したものにする方に力を注いだ方がいい。
だからこそ、わたしは転職やフリーランスを人におすすめしないのである。
ただ、職場で20代の若手から、何で転職したんですか?とよく聞かれる。(聞きたい気持ちはとてもよくわかりますし、わたしの経験が人の役に立つのは全然いやではありませんよ!)
そう聞かれた時の答えはいつも決まっていて、
「自分が転職した理由は、自分が人の役に立っていることを実感したかったからかなぁ。でも、自分が仕事に何を求めるかは、それぞれだから、一番やらなきゃいけないのは、自分に正直に時間と労力をかけてじっくりと向かい合うこと。悩んで悩み抜いて出した結論なら、失敗しても後悔しないからね。うまくいかなかったら、おれみたいに転職したってわるくないよ」
というものだ。
何をしたって、ひとそれぞれ。
こう言ってしまえば簡単だけれど、実は結構奥深いことなんだと思う。