自由になろう
スポンサーリンク
以前読んだある書籍に、自由の定義が書いてあった。
それは、
「自由とは、自分自身の善悪の判断基準で物事を判断し、行動できる状態」
ということだった。
そして、ほとんどの日本人は自由ではないとも言われていた。
自由と平等とか、責任とか。
よく声高に言われることだけれど、「自由って何」というところをここまで明確に、だれにでもわかりやすく伝えられるのは、本当にすごいと感動したのを覚えている。
どうしてこういうことを書くかというと、最近、職場でバイトの子から、大学受験や就活についての悩みを相談されたことがあったからだ。
そう、若い方にとって夏と言えば、受験!就活!なのである。
彼らの悩みは、
①どこの大学を受験すればいいの?そもそも大学って行く必要あるの?
②就活がうまくいくかどうかわからない。今希望している企業が正解かどうかわからない。
というものだった。
32歳、国家公務員からラーメン店従業員への転職経験があるわたしの、彼らへのアドバイスはこうだ。
①大学に行く目的がないならいかなくていいと思うよ。もちろん、やりたいことを探すためにとりあえず行く、というのはアリね。それすらないなら、働いて、お金稼ぎながらやりたいことを探すのがいい。だって、お金も時間ももったいないじゃん。結局、選んだ選択肢のところで何をするか、が大切なんだよね。
②悩み抜くことが大切だよね。あとは、出した結論に覚悟をもって飛び出すこと。悩み抜いたことと、勇気をもって飛び出したことは、一生の財産になるよ。勇気をもって飛び出した先が、もし間違いだったとしても死ぬわけではないし、もう一度見直してオレみたいに転職すればいいわけだしね。あ、オレみたいになりたくないって?
わたしも10年前には同じような悩みを抱えていたので、がんばってほしいなと思ったが、心配に思うところもあった。
わたし自身、冒頭の「自由さ」を心から実感し、肩の力が抜けたのが「転職した31歳の時」だったからだ。
転職するまでは、学歴、出世、社会的地位といった、「世間」が求めるものを追いかけてきた。
でも、そんな自分は「自分」じゃない、と思い立ち、転職する決断をした。
これまでの経験をすべて後悔しているわけではないけれど、これから活躍しようとしている彼ら(若い方)も、同じような遠回りをしようとしているのではないか、と思えて仕方ない。
世の中、こんなもんかな?
また、少し自分の周りに目を向けると、やっぱりみんな、自由ではないのかもなと思う。
上司から怒られる
理由のわからない謎の規則に縛られる
空気を読まないといけないことばかり
世間(←これが何かはいまだにわからない)がこう言うから
親がこう言うから・・・
という謎の理由で動いていないか?
そして、そこにあなたはいるの?
判断し、行動しているあなたの心はどこにあるの?
と聞きたい。
これは、以前のわたし自身に対する問いかけにもなる。
だからこそ、若い方には、できればわたしのような遠回りはしてほしくないし、同じ中年世代の方には、不自由なのかもしれないということに気づいてほしいのである。
自由とは、自分自身の善悪の判断基準で物事を判断し、行動できる状態のこと。
これは間違いないだろう。
だとしたら、まず、物事を判断する基準を持つこと。
このためには、自分自身が何を大切にして生きるかを明確にすること。
次に、批判されることを恐れず、自分自身が責任と覚悟をもって判断すること。
これは、判断基準さえ持っていれば、自分は間違いないと思えるので、絶対にできるはず。
そして最後に、思っているだけでなく、行動に移すこと。
失敗は、挫折しなければ必ず成功に結び付くようになっているから。
もちろん、自分勝手になったり、人に迷惑をかけたりするのとは違う。
自分勝手と、自由になることとのバランス感覚は大事だ。
でも、これまで自由にしてこなかったなら、少しくらい自分勝手にやるつもりくらいの方がちょうどいいと思う。
迷惑かけたら、少しずつルールを知って、守っていけばいいのだから。
わたしは転職して、今の方が収入も少なくなったし、休みも少なくなった。
それでも今の方が自由だし、充実していると思っている。
※転職をすすめているわけではなくて、自由になることのすばらしさを伝えようとしているんですよ!
自分自身で判断して、責任と覚悟をもって行動すること。
これを日々重ねていくことが、納得いく、充実した毎日を過ごす秘訣なのだと思う。
そしてこの積み重ねこそが、あなた自身の人生を歩んでいくことなんだ。
定年を迎えたとき、子供が成人したとき、大切な人と別れを告げるとき、自分自身が人生を終えるとき。
こんな時に、不自由で納得のいかない人生を歩んできてしまったと思うのって、いやじゃないですか?
※もちろん、不満や多少の不自由も合わせて「自由」ということですよ!
自由になろう。
そして、遠くを見据えながら、今に生きよう。
このすばらしさが、みなさんに少しでも伝わり、気持ちが少しでもより前向きになればいいと思う。