年間100冊読んでたどり着いた、読んだ本の内容を覚えるよりも大切なこと
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「読んだ本の内容を覚えられない・・・」という悩みを抱えている方は多いようだ。
読んだ本の内容を、忘れないようにするためのテクニックを説いた記事や書籍を目にしてそう思った。
わたしは、読書が好きで、多い時には年間100冊ほど読んでいたこともある。読書好きにも関わらず、ずっと、本の内容を読んだ先から忘れていくことに悩みを抱えていた。(ちなみに今でも、細かいことは読んだ先から忘れていきます)
上にも書いたけれど、こういった悩みを抱えている人が多いのか、読んだ本の内容を忘れないようにするためのテクニックがいろいろなところでうたわれている。
- 読書ノートを作れ
- 本の内容を人に話すことでアウトプットしろ
- 一週間に〇回は、読んだ内容を書き出せ
- 寝る前〇時間前くらいに読書しろ
- 本に書き込みながら読書しろなどなど
正直、こういうことは何度も目にしてきたし、実際試してきた。そこで思ったことをはっきり言わせてもらいたい。
まず、続かない。そして、続かないから効果が解らないんだわっ!!というか、続かない時点で効果ないんだわっ!!
普段、ブログで大文字、赤字はほとんど使わない(自分ルール)わたしだけれど、これには強い思い入れがあるので使わせていただいた。
自分で言うのもアレだけれど、わたし自身はどちらかというとまじめで、何にでも一生懸命取り組むタイプのはず。
だから、読んだ本の内容を覚えられないことが苦痛だったし、それを何とかするための努力も怠らなかったのに・・・である。
しかし、発想を変えてみたところ、読書法のすべてが解決したのでこれについて紹介したい。
それは、そもそも読んだ本の内容を覚える必要はないし、それよりも大切なことがあるということだ。(こちらも負けじと、赤字太字大文字)
この記事では、これについてその理由と、読んだ本の内容を覚えるよりも大切なことについて説明していきたい。
そもそも読んだ本の内容を覚える必要はない
さぁ、書いていきますよ(いつもより、気合が入っているわたし笑)。
そもそも読んだ本の内容を覚える必要はない。というか、覚えておかなければいけないような内容なら自然と覚えるし、覚えようとしなければ覚えない内容ならその必要がないということだ。
例えば、キノコの採集を趣味にしている人が本を読んでいて、そこに「このキノコとこのキノコは触れただけで死ぬから、絶対に触れないこと。もし採集するなら、絶対にゴム手袋をすること」という記載があったら忘れるだろうか?
まず間違いなく、覚えるためのテクニックを使う必要もなく覚えるだろう。
覚えようとするから覚える、覚えようとしていないから覚えないのではなく、覚えておかないといけないことだから自然と覚えるのである。
本を読もうとするとき、そもそも覚えようと思って読まないと覚えないような内容なら、覚える必要がないということを知っておいた方がいい。
読んだ本の内容を覚えるためのテクニックは本末転倒
アウトプットするという目的があれば自然に覚える。でも逆に、覚えるためにアウトプットの場面を作り出すとなると、これは本末転倒なのである。
読んだ本の内容を覚えるためのテクニックをまとめた本や、ブログの記事はいくらでも出てくるし、そこではいろいろな方法が紹介されている。
一番多いのは、上にも紹介したように読書ノートをつけること。
ただこれ、ノートをつけるのに、本を読むより時間がかかる。そして、読み返すわけもなく、しまいには、ノートをつけても覚えないっていう。。。
費用対効果が極めて悪いのである。(そこまでして覚えておかなければいけない内容ってある?もしそうなら、自然と覚えるって!!)
他にも手軽なもので、読んだ内容を人に話すことでアウトプットしながら覚えるというのがある。
確かに手軽で覚えやすいという面もあるけれど、これって本末転倒ではないだろうか?
話したい、アウトプットしたい場面があるから本を読んで準備するわけであって、話すことで覚えるって一体・・・あえて話そうとしないと覚えない内容、それってホントに覚える必要のあることなの?
一番大切なのは、要約できること
読書には、楽しむための読書から、アウトプットのための読書までいろいろな目的がある。
本の内容を覚えるというのは、いつかのアウトプットのために覚えておきたいということなのだろうけれど、このとき一番大切なのは、一冊の本の内容を要約できることである。
本に書かれていることは、とても多い。これをすべて覚えようとすること自体ムリなのである。
でも、人間だれしも、一冊読めばそのうち一つくらいなら覚えられる。
その覚えておけばいいたった一つを、「要約」ということにしてしまうのである。
要約は、本の内容のいくつもの要素を自分なりに咀嚼しないとできない。
内容を咀嚼し、自分なりにしっかり理解し、再構成し、要約する。そしてそれを頭に入れる。
こうすることによって、本の内容をざっくりと覚えておくことができるのである。
この本にはこういうことが書いてあった。あの本には・・・これが読書で得られる効果なのである。
例えば、自己啓発本の名著、「7つの習慣」には何が書いてあるか。数回読んでいるわたしも、習慣7つすら暗唱することはできない。
でも、この本には、「人生の価値を決めるのは自分だ。主体的に生きよ」ということが書いてあったのは間違いないし、要約すればこういうことになる。
習慣7つを言葉として覚えておくことが必要なのではなく、その本の内容を自分の生活、心情にどう活かしてていくかということにこそ、読書の意味があるのだ。
これに必要なのが、まさに要約であり、それこそがアウトプットにつながる、「活かす読書」なのである。
要約したら、頭の中に引き出しを作ろう
要約したら、それを頭の中の引き出しにしまうか、新しい引き出しを作ろう。これが、読書で得たことをインプットすることの本質である。
知識(本の内容)を覚えないと意味がないと思われがちだけれど、そうではない。
一冊一つでもいいし、二つでもいい。なんとなくこんなことが書いてあったという「引っ掛かり」を作っておいて、何かあったときにアウトプットしたり、本に戻って調べなおしたりできるようにしようということこそが最も重要なのである。
例えば、わたしの頭の中にライフハックという引き出しがあるとしよう。
すると、その中には、人間関係、仕事術、時間術という引き出しが。
時間術という引き出しの中には、ToDoリスト作成法、効果的な睡眠法、メモ術などがある。
読書の都度、それが新しい分野なら新しい引き出しを作ればいいし、すでに読んだことのある分野なら、持っていた引き出しの中にその内容(知識)を詰め込めばいいわけである。
この本のここの部分はここにしまっておこう!的な感じで。
そこにしまった知識が必ずしも、細かく詳しい内容である必要もない。その知識が必要になった時に、その本に帰って調べたり、「こんなキーワードがあったような・・・」という具合にネットで調べたりできる程度でいいのである。
本の内容をすべて覚えようとするから読書がつらくなる。つらくなるから楽しいはずの読書から逃げたくなる。逃げたくなるから得られるものが得られなくなる。
そうではない。ただ楽しむことを第一にして、内容はざっくりした要約でいいから引き出しにしまっておけばよかったのである。
最後に
読書が好きな方も、そうでない方も、これからの人生で何冊の本を読むのかということを考えたときに、その内容すべてを覚えていくのはムリな話だ。
アウトプットの場所(場面)決まっていればインプットの仕方は変わってくる。もちろん、内容のいくつかを覚えることが必要な時もあるかもしれない。
でも、一般的に読書といったときには、これまで書いてきたように、その内容を覚える必要なないのである。
覚えるよりも、要約できること、そして、内容のポイントとなるところを頭の中の引き出しにしたり、大体の知識でその引き出しの中に入れたりすることが大切なのである。
覚えるためのテクニックは、それ自体があまりにもストレスで長続きするものではない。
まずは費用対効果抜群の読書を楽しもう!そして、その要約や内容のポイントをざっくりと引き出しにしまおう!
これが、覚える読書ではなく、活かす読書の極意だと、わたしは思う。