3つのタイプの文章の書き方
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最近自分の中で、読書ブームの波が再び来ているんだけれど、先日読んだ、「小説でしか表現できない私たちの気持ち」という本に、文章の書き方についておもしろい記述があったので、記事にしたい。
わたしも一人のブロガーとしては書くこと読むことや、表現することについて強く関心がある。
この本は、ブロガー、作家として有名なはあちゅうさんと、「メゾン刻の湯」で有名な小野美由紀さんが対談した内容をまとめたものだ。
作家のお二人が、書くことや読むことについていろいろなところに考えを巡らせ、話題をもっていきながら話されており、とてもおもしろく読めたので、気になる方はぜひどうぞ!
さて、おもしろいと思ったのは、この記事のタイトルにもある「3つのタイプの文章の書き方」について。
以下、この本からの引用(抜粋)。
表現の過程って、大まかにわけると3タイプあるんです。
まず一つは「植物型」 。
自分の中にあるエネルギーがまるで植物の枝葉が空に向かって伸びていくように発露するタイプで、着地点を決めずに自由にのびやかに書いていく人。
もう一つは「洞窟型」で、洞窟を掘り進めるように、一行一行、頭の中に浮かんだことを文字にしてみては、考えて、また文字にしていくというタイプの人。
そして三つ目は「写真型」。
このタイプの人は書く前に最初から終わりまで、一枚の風景写真みたいな感じで頭の中にバッて浮かんだものを、一つ一つ言葉にしていくタイプです。
もちろん複合型もあるし、これ以外の型もあると思います。
これは、小野さんがライティング講座の講師をしているときに実感したことだそうだ。
まず、文章を書くときの頭の使い方に、こうも人によって差があることをはじめて知り、とても驚いた。
これまで、だれもが同じような頭の使い方、感覚で文章を書いていると思っていたけれど、そうではなかったのだ。
人によって書く文章の雰囲気が違うのは、何も、経験や語彙力の差だけではなかったのである。
頭の使い方(働き方)からして異なっていたということだ。
次に、自分は何型だろうかと考えた。
植物型、洞窟型、写真型。
わたしは、写真型と植物型の複合型のようだ。
わたしの場合、まず写真型の頭が働いて、ざっくりとした着地点と流れが決まったら、あとはその流れに沿って植物型で伸びていくという感じ。
- 言いたいことを決める・・・写真型
- 言いたいことを表現するための要素と、その流れ(構成)を決める・・・写真型
- 要素(項目)ごとどんどん書いていく・・・植物型
- 書き終わってから全体の流れを見つつ、いらないところを切り、足りないところを加える・・・写真型
まとめると上のような感じである。
1、2の言いたいことと構成の決定は、文字に起こす場合もあるけど、ほとんどは頭の中で完結させている。
記事を書くのが朝起きてすぐなので、前の日の夜とかに頭の中で練っておいて一気に吐き出す、みたいな感じです。
書かなきゃいけない要素がたくさんあったり、オピニオン系記事の場合は構成をしっかり考えて、文字に起こすまでしますけどね。
ブログを始めるまでは、文章の書き方のタイプに興味などなかったけれど、今は、わたしもブロガーの端くれとして、頭の使い方がこうも違うことに驚いたし、おもしろく考えることができた。
ちなみに、この本で対談しているはあちゅうさんと小野さんはそれぞれ、洞窟型と写真型だそうだ。
はあちゅうさんは、本の中で自分の書き方について
パソコンの前に座った瞬間に生まれてきたものが音符みたいな感じで流れてきて、それを拾っていく
と言っている。
いろいろな本やブログを読むけれど、この人は、どんなふうに頭を使って書いているのかな?と想像しながら読むのもおもしろいと思う。
あなたは何型ですか?