転職を決めた一番の理由、それは仕事に対する違和感だった
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転職してからもうすぐ1年経つので、最近、転職活動をしていた時期のことを思い出すことが多い。
そもそもなんで転職したんだっけなーとか、どんな心境だったけなーとか。
そこで、この記事では、転職した理由について書きたい。
転職する理由は、人それぞれ。
- やりがい
- 収入
- 職場の人間関係
- 転勤を避けるため
などなど。
わたしは、大学を出て22歳から国家公務員として働いていたけれど、働き始めてすぐに仕事ってこんな感じなの?という感覚をもった。(悪い意味ではなくて)
朝起きて、食事して、自転車で出勤して職場でバタバタして、帰宅して、夕飯食べてシャワー浴びて、ネットして寝て、朝起きて・・・
こうしてバタバタもしているけれど、休日には自分の計画で旅行したり、家でまったり読書できたりもするわけで、こんなふうに1か月過ごしていれば勝手にお金が振り込まれる。
なんか、部活の合宿とか修学旅行の感覚に似ているなって。
部活の時は、大変だけどつらくないぞとか、修学旅行の時は、授業に出たのと同じことなんてなんかラッキー!とか思った記憶のある方も多いと思う。
こんな感じで、1か月に1回給料が振り込まれてくるなんて、社会人は厳しいって言われてるよな・・・?と若干の拍子抜けと同時に、仕事に趣味に、自分の好きなようにやりたいことをやりたいだけできる生活にワクワクしていたのを覚えている。
ただ、仕事の内容に対しては違和感があった。
- 職場のみんな、休憩休憩ばっかりで、仕事に一生懸命って感じじゃないな・・・
- 人の役に立ってるという実感が湧かない・・・
- 組織や上司のメンツのための仕事が多い・・・
- 税金の無駄遣いが多すぎ・・・
最初のうちは、公務員の仕事ってこんなもんなんだよ、きっと。それに、自分が知らないだけかもしれないよと、自分をごまかすこともできた。
でも、いくら仕事の勉強をしても、経験をしても、その違和感は解消しなかった。
違和感は、大きなものがいきなりグイっと襲ってくるというより、小さな違和感を積み重ねた先に、どうしようもなく大きな塊になるという類のものだった。
繁忙期、忙しい職場から少し解放されてほっと一息入れているときや、上司が「仕事のやりがい」について熱く語っているときなど。
そう、仕事中ずーっとというわけではないけれど、ふとしたときに仕事への違和感を意識するようになったのである。
このような感じを抱えたまま10年働いた。
すると、気づいたときには、違和感は見て見ぬふりができないほど大きなものになっていて、頻繁に小さな違和感を積み重ねるようになっていた。
同僚がしている仕事に協力しても、どこか作業的になってしまったり、上司の話を上の空で聞いてしまったり。
転職するまでの1年は抜け殻のような感じ、心ここにあらず、何をしていても違和感しか感じなくなっていたのである。
教官として、人に仕事の仕方や考え方を教える立場になってからは、小さな違和感の膨れ上がり方がとても速くなった。
人に教えるということを通じて、自分がいかに何も知らないか、いかに空っぽかということを思い知ったのである。
- 空っぽの自分
- 組織や上司のための仕事
- 人の役に立ってるかどうかが実感できない毎日
- 肩書や数字が「立派」であることがよしとされる空気
- 税金の無駄遣いとしか思えない仕事の数々
このすべてが違和感だったし、何とかしたいものだった。
自分の空っぽなところに、違和感が流れ込んできたりもした。そのたびに、空っぽであることを意識してしまって苦しかった。
空っぽなのに、胸がいっぱいな感じがして苦しいって何なんでしょうね。
このまま違和感を積み重ねていった先に何があるのだろう?
その答えはいくら考えても見つからなかったし、考えれば考えるほど自分がみじめになっていった。
そして、それに耐えられず、10年も務めた公務員を辞めることを決めたのである。
仕事に対する違和感。
これが、わたしが転職を決めた一番の理由だったのである。
子供たちに仕事について、胸を張って語れない父親ってかっこ悪いよな?
定年の時に納得して辞めれないのって・・・
人生一度きりなのに、こんな気持ちのままいったら後悔するのは間違いないと思えたのである。
この記事は、転職を人にすすめるものではないし、わたしにそのような意図もない。
ただわたしにとって転職は、違和感をすべて一気に返上し、「自分」を取り戻す手段だった。
もしあなたが仕事に違和感を感じているなら、それを解決する手段はどこにありますか?
それが転職なら、力強く前に進むことを応援したいし、他の方法で解決できるならぜひ実践していただきたい。
あなたが、仕事に対する違和感を解消し、「自分」を取り戻すために健闘することを祈ります。