Shinya×めんおう対談~アメリカ生活は楽じゃないっす~
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1か月ほど前、Twitter経由で知り合ったShinya(シンヤ)さんと対談させていただいた。
きっかけはお互いのブログを読んだこと。
シンヤさんは、現在アメリカのカリフォルニア州に在住されており最近結婚されたばかり。アメリカ人の女性の方との結婚で、国際結婚だけれど、これわたしたちが日本で感じる国際結婚をアメリカでしてるわけだからなんか不思議な感じだよなと。
シンヤさんはこんな人。
日本の大企業を新卒で退職し、渡米しビジネスを学ぶ。SEOコンサルタント、マーケティングマネージャーを経て、現在はロサンゼルスの企業でプロジェクトマネージャーとして働く。
これはシンヤさんのサイトからの引用だが、プロフィール見ただけですごそうな人感が伝わってくる。
シンヤさんはカリフォルニア在住とのことで、対談はLINE電話での電話対談となった。
対談はシンヤさんが仕事から帰り、日本時間10時、アメリカ時間18時から1時間以上のものになった。
日本で有名大学を卒業し、大企業を新卒で退職してアメリカで働く。
シンヤさんの働き方、人生観に迫った。
- まずは、ご結婚おめでとうございます!どうですか?結婚生活は。
- 話は変わりますが、シンヤさんのプロフ見ました。なぜ新卒で速攻退職されたんですか?なぜそこからアメリカへ?
- 今ではプロジェクトマネージャーをされていると。どういう仕事なんですか?
- 働き方が大きく違いますね、日本とアメリカのスタッフでは大きく違うところは?
- アメリカでは副業は当たり前と聞きましたが。
- 今後の展望などはありますか?
- あとがき
まずは、ご結婚おめでとうございます!どうですか?結婚生活は。
あ、ありがとうございます。国際結婚というやつですね。
なかなかうまくいかないですよ、結婚も。
というのは、言い方が悪いかもしれませんが「仕方なくというか、強引な国際結婚」なんですよね。
彼女とは交際していたんですが、僕のビザの関係で帰国せざるを得ない状況になりまして、それで滞在期間を延ばすために結婚することにしたというのがあるんです。日本に帰ったらしばらくアメリカに来れないルールがあり、勢いで結婚してしまおうと。
出入国の管理って意外かもしれませんが、かなり厳しいんですよ、アメリカって。
あとは国民性と言うか、結構けんかもしますからね、彼女とは。
言い合いのときとか、まず謝らないですからね。
だから、僕が自分から謝るか、時間が解決するのを待つか。時間が解決って言っても僕が我慢するしかないんですけどね。これがきついっす。まぁもちろん、好きなんですが。。。
新婚なのにこんな感じでございます。
話は変わりますが、シンヤさんのプロフ見ました。なぜ新卒で速攻退職されたんですか?なぜそこからアメリカへ?
そうですね。
アメリカで学びたいっていうのが大きかったんですよね。
そこそこいい大学を出てたんで、妙な自信もあったんですよ。僕だったらアメリカでもいけるって。それでアメリカに行ってみたらとんでもなかったんです。
まず、簡単には就職できない。
アメリカの企業って日本と違って、
- 学歴よりも何を学んだか
- 職業経験
を大事にするんです。
これが企業の要望と合致していないと、就職できません。専門性が求められているわけです。
日本みたいに企業が人を一から育てるというよりは、「お前は大学でこれ学んできてるんだから、このくらいできてもらわないと困るよ」というスタンスなんです。
だからこそ大学は卒業が難しいし、学生も必死に勉強するのかなって。
あとは職業経験。
就職希望先の業種でのインターンは必須ですね。経験のない人は企業は求めませんし、就活する人はみんな経験積んでから来るので。
だから僕は渡米後は、日本での学歴も社会人経験も捨ててアメリカでのインターンから始めました。
勉強に仕事にかなり本気で取り組みましたし、言葉も文化もわけのわからない生活だったのでかなり大変でしたよ。
正直、ほとんど無知な状態での渡米だったんだと思います。まぁ、調べてから行ったところで大変なのは同じでしょうから、何とかなるんですけどね。
今ではプロジェクトマネージャーをされていると。どういう仕事なんですか?
アメリカの会社では日本とは違って、プロジェクト(企画)ごとに人を雇う雇用方法が一般的なんです。
プロジェクトマネージャーというのは、そのプロジェクトの管理者というポジションです。
日本ではそれぞれの会社が、その中で一から人を育て上げていくスタイルが一般的で、異動や転職を除くと人の入れ替わりはほとんどないと思います。
しかし、アメリカではマネージャーなどのコアな人材だけ継続的に雇っておき、プロジェクトに必要な人材をその都度雇うんですよね。だから、フリーランスという働き方をしている人が多いんです。
これだと企業の負担は大きく減りますから、企業体力が弱まって来た日本でもこういう働き方、雇用の仕方が一般的になるんじゃないでしょうか。
働き方が大きく違いますね、日本とアメリカのスタッフでは大きく違うところは?
そりゃもう、全然違いますね。
挙げたらきりがないので、ここが一番違う点だというのを挙げますね。それは、
雇われた時点で「このくらいの仕事はできて当然」と評価される
ということです。
すでにお話ししましたが、採用時は大学で何を専攻していたのか、どのような仕事の経験を積んできたのかという「専門性」や「即戦力」といった部分を見られます。
だから、この採用を通っていることもあって「このくらいの仕事はできて当然」という話になるんですよね。
だから結構きつかったですよ、雇われてすぐのころは。と言うかそもそも、就職に相当苦労したんですけどね。
日本ではある程度名の通った大学を出ていたので、「〇〇出てます」って言えばうまくいくかと思っていたら、「どこそれ?」みたいに返されましたしね。
世界は広く、社会は厳しかった。。。
アメリカでは副業は当たり前と聞きましたが。
日本の会社でよくある「副業禁止」というのは、アメリカでは考えられません。
ただし、これは多くの日本人が思っているように「アメリカは自由だから」というのとは違います。
僕の感覚だと「副業を認めないと生活が成り立たない」という感じなんですよね。
というのは、アメリカは物価がとにかく高いんです。会社の給料だけで生活に余裕を持って暮らせるのはほんの一部という状況なんですよね。
特に気になるのは家賃と医療費です。
家賃は月数十万というのはざらだし、医療費はちょっと目と耳を疑うレベルです。
僕の知り合いに、虫歯を治療するのに日本に帰った人いますからね。日本に帰国して治した方が安いってほどなんですよね。
虫歯ですらそれほどですから、大きな病気なんてした日には・・・という感じです。
このように、生活にかかるお金が高額すぎて、副業して稼がざるを得ないわけなんです。
「副業許可下りない日本企業死ね!」みたいな話も聞きますが、じゃあアメリカでの生活が最高かと言えばそんなことはないと思ってます。
わたしはアメリカで生活していますが、日本はホントにいい国だと思っています。
今後の展望などはありますか?
いろいろ考えますけど、やっぱりアメリカで起業したいなって思いますよね。
日本での起業も考えはしましたけど、「アメリカで」というのに行きついたのは自己実現したいからかなと。あこがれというか。
自分の得意なこと、好きなことを武器にして最高の舞台で一花咲かせると言うか、残したいんですよね。人に対する影響と言うか、そういうものを。
あとがき
シンヤさんとはTwitter上での知り合いでしかないが、とても貴重なお話を伺うことができた。
一通りお話を伺って思ったのは、「やりたいことがあって、日々そのために努力されている方は自己実現したいという気持ちが強い」ということだった。
有名大学卒業後、新卒で大手企業を退職しそのまま渡米。
アメリカでインターンしたのち、何とか就職した後はひたすらがんばってプロジェクトマネージャーとしてアメリカ人フリーランスをまとめて仕事。
国際結婚をし、後々はアメリカで起業。
並大抵のエネルギーでは成しえないだろう。
シンヤさんは、とても人当たりがよく、話させていただいた感じだととても謙虚な方だった。
努力しているからその価値がわかり、苦労しているから人の気持ちがわかる。
だからこそ、謙虚な姿勢でいられるのかなと感じた。
また日本に来られる時には対面でお話を伺えればと思う。
この度は、本当にありがとうございました!
▼シンヤさんが運営しているサイト(覗いてみてね!)