【時事】ティラーソン国務長官、北朝鮮非核化に「楽観的」発言予定 について
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以前、北朝鮮情勢は対話を通して何らかの合意に至る(戦争は起こらない)という趣旨の記事を投稿させていただきましたが、最近その色が出てきますね。
ただ、外交的な発言や軍事演習もすべて政治の延長線上にあり、相手を含む各国にどう受け取らせたいか、という発信の意図があるので、文字通り真に受けるのは間違いです。
自分は楽観的な見通しをしているわけですが、これだって発信の意図を読み誤っていることだって十分考えられます。
だから、その時の状況だけでなく、その国の歴史や経済、発言者の性格等まで考慮して、どのような意図があるかを考える必要があるんですよね。
それがまた国際情勢を見るときにおもしろく感じるところです。
さて、今回は、下の記事についてです。
12日に大統領と不仲、退任するかも?と注目を浴びているティラーソン国務長官の発言予定です(まだ発言があったかどうかは確認されていません)。
その内容は、「対話による北朝鮮の非核化に楽観的な見通しを持っている」ということです。
この発言内容の意図はどのようなものがあるのでしょうか?
結論から言うと、
戦争を米国から吹っ掛けるつもりは今ただちにはないという意思表示
と思われます。
米国の各国との協同軍事演習に対する懸念の払しょく(各国に米国は将来対話で済ませたい、というようなことを認識させることでとりあえず安心しますよね。戦争準備のための演習じゃないよ、と)
一部にティラーソンが勝手に言ってるんじゃないか?
みたいな憶測もあるようですが、そんなことはあり得ません。
日本でいうところの外務大臣ですから、正式な発言の前には大統領の了承を得ていますし、個人的な発言であっても大統領の意思に反することは言いません(方向性はあっているはず)。
ただ、その発言が予定されている、と政府高官が言った、ということであることには注意しないといけませんね。
なので、発言予定はあくまで予定であって、大統領の了承を得ていない段階のものが外に出た、という可能性もあるわけです。
仕事でもそういうことってありますよね。
「・・・らしいよ」
という感じで、正式発表の前にうわさが広がること。
ちなみに自分は1月退職のうわさが(正式に辞令が出ていず、発表もしていないのに)1カ月前から広がっていました。
今後、その発言が本当にいつ、どのような状況でなされるのか。そして、冬を迎え(北朝鮮では1月は平均-10度になるようです)、北朝鮮の経済状況がますます厳しくなり、ロシアが積極的に米朝対話に動いている中でどのようになっていくか、ということに注目していくことが必要です。
ではまた!