めんおうブログ

主夫ライターの日々と、よりよく生きるためのちょっとしたコツなど。

風を受けて高く力強く上がる凧のようにありたいと思った。

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今日は1月2日。2018年二日目だ。

 

昨日は元日で、いつもとは違う価値のある一日だったが、それ以外の日だって、一日一日の価値がある。残りの364日間がすべて同じ日の繰り返しで、感動なく同じように過ぎるわけではない。

 

 

 

 

 

わたしにとって、これまでの人生の中でも特別な意味のある元日は、物思いと息子との公園での凧揚げ、という一見、誰にでもある一日であった。

 

だが、それは「一見」誰にでもある元日ということであって、実はそれぞれの人にとって特別なのだ。わたしの元日も、わたしにとって、特別な一日であった。「物思い」については、下の救いようのない表題の記事を参照してほしい。↓

 

わたしは物思いにふけりながら、救いようのない表題の記事を書いていたところ、妻に見とがめられて3歳の息子と公園に出た。

 

目的は長いローラー滑り台と凧揚げである。ローラー滑り台の方は、以前来た時にしたことがあったし、「正月」ということでわたしとしては、凧揚げの方に興味があった。

 

公園につくと、以前来た時の5倍くらいの人がいたが、広い公園だったので十分に凧を揚げるスペースがあった。実際、他の凧揚げ家族もたくさんいた。

 

 

 

 

 

 

わたしは、公園につく前から息子に、

 

正月なんだから、凧揚げだぞ、凧揚げ。

 

と、凧揚げを刷り込んでいたので、息子も公園に着くなり凧揚げ広場の方に向かうことに同意した。もうすでに、息子よりもわたしの方が公園を楽しんでいた。

 

 

 

 

 

凧揚げ広場につくと、まず、自分たちの凧を揚げるスペースを確保した。周りの凧とからんではしかたない。

 

風は程よく吹いている。木の枝が軽く揺れる程度だった。雲一つない晴れで青い空が広がっていた。寒さを感じることもなかった。元日の凧揚げ日としては、これ以上ない、というくらい、すばらしく気持ちのいい天気だった。

 

わたしたちは、凧を組み立て、糸を伸ばしていった。780円の手頃な凧だったが、弱い風でもしっかりと風を受けて糸に圧力を感じられた。するすると糸を伸ばしていく。

 

糸の持ち手を息子に持たせ、わたしが息子と凧の間に立ち、実質わたしが凧をコントロールする。しっかりと風を受けて凧がパタパタと素早くはためく。

 

 

 

落ちるな、風を受けて上がれ、上がれ。

 

 

上がれ、上がれ!

 

 

上がった、上がったぁ!!

 

 

糸はするする伸びていく。伸ばしていく。

 

 

 

すごいよ。すごく高く上がってるぅ!他のどの凧より上がってるよ!!

 

 

 

凧は、いとも簡単に揚げることができた。息子も楽しそうにしていたが、わたしも夢中で凧を揚げていた。

 

雲一つない青く広い空に電車の絵が描かれた凧。もうこれ以上糸がない、というところまで凧は上がっている。

 

 

 

 

すごーく上がってるねぇ。

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わたしは、風を受けて一番高く、糸いっぱいに上る凧を見て、わたし自身と息子の姿を凧に重ね合わせていた。息子が滑り台で遊びたい、と言ってきたが、しばらく凧を下ろしたくなかった。もっと空を泳ぐ凧を見ていたかったのだ。

 

父親が夢中で凧を揚げ、滑り台に行きたい息子を説得しながら凧揚げを続けるのも変かな、と思いつつも、しばらくそうしていた。

 

 

 

 

 

わたしは、これから新しい仕事が始まる。息子は、これからどんどん大きくなって、自分の人生を歩んでいく。

 

これからの人生、風が吹くことも、雨が降ることもあるだろう。雷だって鳴るかもしれない。

 

そんな時でも、そんな困難を正面から受けて、自分の力に変えていける凧になれ!

 

糸いっぱいに高くまで上がる凧になれ!

 

落ちるな、上がれ、上がれ。

 

 

 

 

 

わたしは考え、祈りながら心の中で息子に語り掛け、自分に鞭打ちながら凧を揚げた。

 

正月の凧揚げ。これまでやったことがなかったわけではないが、正月に凧を揚げる意味とは、こういうことにあるのかもしれない。

 

 

 

 

わたしは、風を受けて高く力強く上がる凧のようにありたい。