めんおうブログ

主夫ライターの日々と、よりよく生きるためのちょっとしたコツなど。

自分が何を求めているのかを知りたい

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今のわたしの一番の関心事項は7月初旬の店長試験だ。

サッカーも気になるところだけれど、それよりも、店長試験の存在の方がずっと重く、気持ちが晴れない。

何をしていても、店長試験の準備をしなきゃなぁ、という気持ちがどんよりとくもがかっている。もちろんこの記事を書いている今も。

 

店長試験は、筆記と面接の二つの試験があり、特に面接試験が「やっかい」だ。

 

面接試験は、受験者が、試験官に対して志望動機、店長昇進後の展望等をプレゼンするものだ。

プレゼンと言っても、パソコンやパワーポイントを使うわけでなく、5~10人の役員の目の前で、自分の作って来た台詞を発表するもので、「アカペラ」と言ってもいい。

 

教官として、約5年間数十名の学生の前で毎日のように講義をしてきたわたしにとって、パワーポイントを使用した講義的なものは、超得意分野ともいっていいが、「アカペラ」は、そこまで経験がなく、自信もそこまでないのである。

 

そもそも、店長試験。そんなにタイソウなものか、と思われる方も多いかもしれない。わたしも、入社してすぐくらいはそう思っていた。

しかし、わたしの勤める会社では、「店長」というものの存在感があまりにも大きいということを知るにつけ、店長試験がおそるべきものになっていった。

 

わたしの勤める会社は、ラーメンのチェーン店を展開しているが、店ごとに取り扱っているメニューやレシピが異なるところがあり、他のチェーン店を展開する企業に比べ、現場店舗の店長の裁量がかなり認められているといえる。

また、チェーン店らしからず、各社員には、職人的なものも求められており、だからかもしれないが、バイトや社員一般からの店長へのあこがれは、部外者からは想像できないものがある。

まさに店長はあこがれの的であり、部下の人生に影響を与える存在なのである。少なくともわたしは、店長職に対してそういった印象をもっている。

 

このように、店長自体、今のこの会社にとってはかなり重要なポジションにあり、だからこそ、店長試験は、会社にとっての一大イベントなわけである。

 

 

 

この、やっかいな店長試験、なかなか骨の折れるものだけれども、真剣に自分自身と向き合うきっかけにもなっていて、貴重な経験、時間になっているのは間違いない。

 

人は、理由のわからないものに対しては力を注げないものだ。

真剣に自分自身と向き合うということは、自分を知ることにつながり、それこそが、今やっていることや今選択しようとしている選択肢の理由を知ることなのだと、店長試験準備を通して感じた。

 

 

 

店長への志望動機は何か?

 

収入なのか?

確かに、店長になれば、収入は今の倍近くになる。それは魅力的だ。

でも、それなら、前職でよかったのでは?

 

では、やりがいか?

そもそもやりがいとは何か。達成感だろうと思うが、自分はどういうことに達成感を得られるのか。

一平社員では、得ることのできないものなのか?

それは、店長でなければ達成できないことなのか?

 

店長になったら、今よりももっと自由な時間なくなるよ。それでいいの?

 

それはいやだ。妻と共働きすれば、貯金もあることだし、むしろ、バイトになってもいいかも。そうすれば、収入は減るけど、自由度は高くなるし。

でも、これって、そもそも自分の求めることなんだっけ?

 

 

 

面接試験のセリフについては、実はすでに出来上がっているけれど、それを暗記しようとすると、突っかかりが多い・・・

これはきっと、自分の本心ではないからだと思う。

本心だったら、最低限の暗記作業は必要だろうけれども、感覚としてすらすら出てくるはずだからだ。

 

暗唱しては、どうもこれは自分の本心じゃない。

セリフを修正しては、頭を抱えながら、上のような自問自答を繰り返す。

自分の、真にやりたいこと、価値を見出せるもの、大切な時間を使っても成し遂げたいものは何なんだ?

 

転職するときも、同じような自問自答を繰り返した記憶がある。

 

正直、これは精神衛生上あまりよくない。

考えすぎだよ、と思われるかもしれないが、わたしは、考えに考え抜いてしまう性格だし、自分自身で答えを出せれば、だれよりも強く、大きな一歩を踏み出せる人間だと思う。

これまでもそうしてきた。

 

ただ、一つの救いは、自問自答するたびに真の答えに近づいている感覚があることだ。

苦しいセリフの暗記という努力の割合が少なく、心の引っ掛かりの少ないセリフ(心を素直に文章化したもの)が少しずつできてきている。

 

正直、32歳にもなって、こんなに頭使うと思ってませんでした。

でも、本当にありがたく、貴重な経験だと思う。

 

会社員も捨てたもんじゃない。

 

早く、この暗中模索の「自問自答トンネル」を通り抜け、自分が何を求めているのかを知りたい。