わたしの大好きな夏の風景
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今日、朝4時半、起きるとセミが鳴いていることに気づいた。
昨日も同じような時間に起きたけれど、鳴いていなかったので、2018年のセミの鳴き始めは、7月11日ということになる。
今年もまたセミが夏を呼び、夏はもうそこまで来ている、そんな時期が来たのである。
まだまだ朝晩は涼しく、快適に過ごせるが、日中は「暑くてラーメン屋なんていかないよなぁ」という日が続くようになってきた。
ゆっくりとした涼しい朝に、読書やブログをやりたいので、始発電車に乗るためにだいたい朝4時半ごろ起きるようにしている。
この時間には、外はすっかり明るいが、空気はまだ夜の余韻を残しており、冷たさがある。
目覚めてから、ふとんでごろごろしながらスマホをいじるだけでもしあわせを感じる。(何だろう、この感覚は・・・)
そうやって15分くらいごろごろしてから起き上がると、そこには、わたしの大好きな夏の風景がある。
6畳の畳に敷いたふとんに眠る妻、長男、長女。
夜9時には就寝し、もう十分寝たはずなのにまだまだ起きる様子はない。
こんなところにいなかったのに、という、あり得ない場所に夜移動している子供たち。
彼らから寝床を奪われたせいで、同じくわけのわからないところで「くの字」になって眠る妻。
ところどころくしゃっと丸まっているタオルケット。
畳に置かれた、飲みかけのお茶の入ったペットボトル。
乱雑に置かれた、寝る前に読み聞かせた本と、夜寝に入るときだけ使ったエアコンのリモコン。
まだやさしい日の光と涼しい風の入ってくる網戸。
わたしだけが起きた寝室。
とても静かで何も動くもののない中で唯一、ゆらゆらと動くカーテンとともに、ゆっくりとファンを回しながら確実な動作で首を振っている扇風機。
その風に、時よりふわふわと動く子供たちの髪の毛。
わたしの大好きな夏の風景。
まだ涼しい中、静かな中でも、彼らは、確実に生き、成長し、わたしを超えていく準備をしている。
そこには、わたしがなぜ生きるのか、なぜ仕事をするのかという問いに対する答えが詰まっている。
やる気と力がみなぎってくる夏の風景。
あなたには大好きな夏の風景はありますか?