台風21号通過時のイケダハヤトさんのツイートを見て。イケハヤさんは変わってしまったのだろうか。
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先日、台風21号が日本を縦断した。
台風の経路は上の画像のようになっており、まさに「日本列島縦断」。
5日9時の時点では温帯低気圧に変わっているようだけれど、記録に残る被害があったようだ。
いまだに普段通りの生活に戻ることのできない方も多いようで、いち早く生活基盤が復旧することを祈っております。
さて、台風通過時はTwitterでも、(西日本で)「停電が続いている」、「屋根が飛んだ」というツイートが流れてきて、被害の甚大さを知ることができた。
そんな中、Twitterを見ていると、こんなツイートが流れてきた。
台風なのに強制出社させるブラック企業なんてまだあるの?www
— しろうめず (@ShiroUmez) 2018年9月3日
なんて安全な家のなかから煽ってる奴らに一言だけ言っとくわ。
台風で切れた電線や光ケーブルを直して元通り電気やネットを正常化させるのが僕らの仕事です。
うちら居ないとそのしょーもない煽りすらできなくなることをお忘れなく。
これはどうも穏やかじゃないぞってことで、このツイートのおおもとを探ってみると、こんなツイートに行きついた。
どでかい台風来るみたいなので、今日は一日家にいることにします。
— イケハヤ@ブログ月商500万 (@IHayato) 2018年9月3日
今の時代、仕事はどこでもできますからね。
台風来てるのに「出社強制」のブラック企業は、さすがに撲滅されましたよね〜。いい時代になったものです。
んん?
台風来てるのに「出社強制」の企業が多いのが現状だとわかっているのに、こういう言い方はどうかな?煽り?
そして、このツイートの翌日、イケハヤさんのツイートで以下のようなものを見つけた。
こういう考え方はけっこう危険で、命を懸けて働いてしまう人が増えると思うんですよね。しかも低賃金で。
— イケハヤ@ブログ月商500万 (@IHayato) 2018年9月4日
戦争に駆り出される若者たちと似ている、といえばいいでしょうか。 https://t.co/xjmHVhHC4B
自分の意思で「私は災害の最中でも命を懸けて働くんだ!」と行動する人はぜんぜんいいんですけどね。
— イケハヤ@ブログ月商500万 (@IHayato) 2018年9月4日
「大してやりたくもない危険な仕事」に従事する人が数大きくいることは、礼賛すべきじゃないと思う派ですね。当事者ではないからこそね。わかりますかね。
「災害の最中、日本のために働くのは立派で尊いことだ!日本を支えてくれてありがとう!」
— イケハヤ@ブログ月商500万 (@IHayato) 2018年9月4日
という賛辞を言いたくなる気分はわかるけど、それは一種の呪いなんですよ。
戦争中だって同じロジックで、若い命が失われたわけで。命がけで働かせる時点で、やっぱりそれは「ブラック企業」なんです。
「じゃあ誰もインフラを支える仕事をしなくなったらどうするんだ!」とか寝ぼけた声が聞こえますが、そうはならないので安心してください。
— イケハヤ@ブログ月商500万 (@IHayato) 2018年9月4日
そうなったら、企業がより高い報酬を労働者に出して解決するでしょうね。
また炎上。
このくらいならプチ炎上なのかもしれないけど。
イケハヤさんと言えば、ブログ界隈ではトップを走るプロのブロガー。
アンチ、信者といわれる人たちが多い中、わたし自身はどちらでもなく「ファン」だと自覚している。
イケハヤさんの文章の書き方は好きだし、過去に出版された書籍もいくつか読んだ。もちろんTwitterもフォローさせてもらっている。
「みんな会社なんか辞めてブロガーになろうよ!」、「仮想通貨買おうよ!」っていうのはかなり意味が解らないけど、それ以外は納得できるところが多かった。
書籍「まだ東京で消耗してるの?」(2016年)、「なぜ僕は「炎上」を恐れないのか」(2014年)では、イケハヤさんの生き方や働き方に対する真剣で熱い考え方が伝わってきた。
まだ東京で消耗してるの? 環境を変えるだけで人生はうまくいく (幻冬舎新書)
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このころはまだ、会社員に対する煽りは少なかったし、今よりももっと、生き方に対する熱い発信をしていたように思う。
話を戻して上のツイートについて。
わたしはイケハヤさんのファンだけど、上のツイートについては、ちょっとダメなんじゃない?って思う。
「働き方が、命が、お金が、ブラック企業が」って言ってるけど、その前に、被災者の生活を一日でも早く元通りに戻そうと懸命に仕事をしている人に対して、「気を付けて、がんばって、応援してます」って言えなくなったら終わりだよね。
ブラック企業が云々は、そのあと。
まずは、人としてさ。ね?
ファンの一人として、イケハヤさんのツイートによくない意味で驚き、そして、そのツイートに対する多くの人からの当然の反応にうなづいた。
人の発信に対して、その内容でなく、人格否定に走ってはいけないとよく言われる。でも、・・・
今回のイケハヤさんの発信はTwitterでのもの。
たった140字の中で、その発信に至った経緯や文字の奥にある本心がどこまで伝わるかは未知数。
でもこれ、わたし自身イケハヤさんのファンだから、という精いっぱいの弁護なのかもしれない。
イケハヤさん、有名になって変わっちゃったの?
こんなことツイートしてたら、いつか愛想尽かされるよ。
Voicyでも、このツイートに関する弁解をしていたけど、厳しいよね。ツイートの内容から少し焦点ズレてたから。
批判ばっかりしていても楽しくないので少し離れよう。
言いたいのはこういうこと。↓
ごちゃごちゃ言う前に、危険な状況で困っている人を助けたり、人の役に立つことをやったりしている人を応援できなきゃ、単純にダメ。
そして、それを見て、自分の暮らしが人の仕事の上に成り立っていることもわからなきゃ。
人の感情や人間関係のルールってこんなにも単純なものなのかもしれない。
「当たり前の生活」は、だれかの仕事の上になりたっているということを忘れちゃいけませんよね!
— めんおう@めんおうブログ (@mennousan) 2018年9月4日
寒く、危険で、長いお仕事だと思いますが、応援しています!
台風の傷跡がいまだに残る中、懸命に仕事をされている方のツイートのおかげで、「当たり前の生活」が、だれかの仕事の上に成り立っていることを改めて理解することができた。
ホント、「当たり前の生活」が、実はどれだけ「当たり前ではない」のか。
このような方がいなければ、こうしていすに座り、コーヒーを飲みながらキーボードをたたくこともできないのだから。