ブロガー界隈で出始めている「ブログはオワコン」説は本当なのか
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ブログはオワコンだと言って、ブログでの稼ぎを得つつも、YouTubeやnote、サロンで稼ぐことに時間や労力の配分を変えていこうという人が出始めている。
イケハヤさんを筆頭に。
ただ、彼だけでなく、ブロガー界隈では「ブログはオワコンだ、オワコンだ」とブログ以外の、いろいろなSNSプラットフォームを抱えて夜逃げする人が出てきたように感じる。
では、彼らの言う「ブログはオワコン」説は、本当なのだろうか?
確かに、ブログを生業としている人にとって、収入をブログ一本に絞るのはかなり危険な懸けだろう。
そりゃそうだ。Googleが広告ちょっとねって言った瞬間、アドセンス収益が激減し、アルゴリズムを変えた瞬間、育てたサイトが飛ばされ、景気が悪くなれば、企業の広告費用が削られるのだから。
そりゃもう、一寸先は闇ってわけですよね。
だからこそ、そういう人たちは、リスク分散の意味でブログ以外に稼げる手段、プラットフォームでのアウトプットを出していく必要があるのだろう。
ただ、「ブログはオワコン」かどうかとそれは、また別の話だ。
プロブロガー、イケハヤさんによれば(下のツイート主は、はらですぎ(id:haradesugi) さん)、
イケハヤ氏ってこういう人です。
— はらですぎ (@hara_desugi) 2018年11月7日
2018年5月
みんな、ブログ始めるといいですよ。この市場、まだまだ伸びますから。https://t.co/7w4PKb1wr0
2018年11月
ブログがすぐに世界から消滅することはありえませんが、このままじわじわと衰退していくのでしょう。https://t.co/SA7mjWQZP8
主張がコロコロと変わっているようだけれど、最近の発言によれば、ブログはじわじわと衰退していく(=ブログはオワコン)のだそうだ。
彼は、最近の発言のとおり、実際にYouTubeに種をまき始めているし、Twitter以外、例えばVoicyでも「ブログはオワコン」説を展開していた。
そのポイントをまとめると、以下のようになる。
- そもそも文章を読む人が減っている
- YouTubeなどの動画の方が情報量が多い
- ブログを読む人が減っている
これは確かに事実かもしれない。
インターネット利用者等に関する総務省のデータを見ると、
となっている。
人口に対するインターネット普及率は80%前後で変化が見られず、今後、日本人人口自体が減少していくことから、長期的に見ると、インターネット利用者は減っていくということは、ど素人が考えてもなんとなく予想がつく。
どうやったって、ブログ利用者の増える要因を考えるのは難しいのである。
Googleの運営方針、その他通販企業の広告戦略、企業の広告費用の総計や内訳など、こういった複雑系が今のままだとしても、ブログ利用者(読み手)自体のパイが減れば、クリック数や掲載した広告の成果は間違いなく減る。
また、ブログ以外に広告収入や同じようなコンテンツ収入を得るためのプラットフォームが、他にも増えてきており、これらは今後も増えていくと考えるのが自然なのだろう。
やはり、稼ぐ手段としてのブログは、オワコンなのである。
では、「ブログはオワコン」説は、本当なのだろうか?
わたしはこれには、異を唱えたい。
いやいや、楽しいじゃんか、ブログって。だから、細々とでもずっと残っていくんだよ、ブログは。
簡単に言うとこれだけだ。
イケハヤ氏は、つながる手段としてのブログにも若干否定的で、YouTubeやSHOWROOMを押していたけれど、ライブ動画、音声などを使ったSNSの距離感が苦手という人も少なくはない。
少なくともわたしはそうだ。
ブログは、書き始めてから、書き終わるまで、だれにも邪魔されずに、何度でも中断し、思考を巡らせながらキーボードを打つことができる。
片手にコーヒーを飲みながらでもいいし、音楽を聴きながらでも、もちろんいい。
ブログを読むのだって、音が出ないから電車など、周りに人がいたって自由にできるし、好きな時に中断できるし、読み込みにも時間がかからないし、通信が途切れる心配やスマホの電池を食う心配もない。超スキマ時間にもできてしまうわけ。
要は、ブログは、書くのも、読むのも、自由度では抜群に最高レベルなのである。
だからこそ、趣味の時間をなかなか取れない会社員、主婦や子育て世代にも、趣味に最適なのだ。
それが、動画や音声ではどうだろうか?
ブログをしながらできていたことの多くが、できなくならないだろうか?
視聴者との距離が近すぎて、それがストレスにはならないだろうか?(ライブならほぼ一緒の空間にいるのと同じ)
ブログ以外のツール、プラットフォームの価値がないとか、低いとかいうようなことを言いたいわけではないし、そうは思っていない。
ただ、コミュニケーションツールとしてのブログという意味では、ずっと残っていくものだと言いたいだけだ。
読むだけならもっとなのだろうが、ブログユーザーは千万人以上いると言われている。
月何十万も稼ぎたいというのでなければ、減ったとしても、数百万人がブログを利用してくれていれば、今と変わらず、十分過ぎるくらい楽しいツール(つながれる)なのである。
ブログがオワコンなのか、オワコンではないのか、今後も長くブログを続けて、見ていきたい。
最後に一言、言っておきたい。
「稼ぐためのブログと、ただ趣味で楽しむためのブログを一括りにして、「ブログはオワコン」説を広めなさんな。ブログはオワコンではありませんよ」と。