めんおうブログ

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インフルエンサーバブルは崩壊した。わたしたちのしてきたことと、これから

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1月10日インフルエンサーバブルの崩壊が始まった。

これまで多くの人が薄々気づきながらも、理性を失わされ、フォロワーを増やすことや稼ぐことに浮かれ、踊らされてきたことが明らかになった。

 

あなたは、インフルエンサーと聞いて、どんな印象があっただろうか。

楽しそう、お金を稼げそう、好きなことを好きな時に好きな場所で・・・いいなぁ。

少なくとも、わたしはこのように「うらやましいな」と思う気持ちが、少しはあったのを認めざるを得ない。

 

でも今は、「やっぱり、この程度の人たちだったんだよな」と、インフルエンサーバブルの崩壊を覚めた目で見ている。

 

多くの人が熱狂し、一部の人がだまされ、もしかしたら人生の狂った人がいるかもしれないインフルエンサーバブルとは、一体何だったのか。

その経緯を振り返りつつ、わたしたちがこれからすべきことについて考えていきたい。

 

あなたも、一緒に考えましょう。

インフルエンサーバブルとは

インフルエンサーバブル。

経済用語で「バブル」ってありますよね。

実際の価値以上に期待が高まりすぎて、イメージ上の価値がどこまででも上がっていってしまうような現象。

 

概ね不動産株式をはじめとした時価資産価格が、投機によって経済成長以上のペースで高騰して実体経済から大幅にかけ離れ、それ以上は投機によっても支えきれなくなるまでの経済状態を指す。多くの場合は信用膨張を伴っており[1]、投機が停止すると一転して信用収縮に陥る。

引用:バブル経済 - Wikipedia

 

インフルエンサー界隈で、これが起こっているのである。

 

多くの人が、信用をお金に変えられることを信じ、信用とはフォロワー数のことだと信じ、フォロワー数が増えれば、お金が増えるかのように思えた。(思わされた)

そして、数万人以上のフォロワーを持つ(自称?)インフルエンサーたちが、もてはやされた。

※そんなの一部の信者だけだ、と言われるかもしれないけれど、心のどこかではインフルエンサーっていいなって思った経験ありますよね?(心のスキマ、お埋めします。)

 

こうして、本当に価値があるのかどうかもわからず、「なんかすごそう、稼げそう」と思いつつ、わたしたちの頭で膨らんだ承認欲求が、彼らインフルエンサーたちに対する期待を高めていった。

 

そう、実際の価値がどのくらいかもわからずに、有料サロン、高額な情報商材を購入し、彼らをフォローしたのである。

 

そして、自称インフルエンサーたちの価値が期待ほどでもないことに気づいた2019年1月10日、インフルエンサーバブルが崩壊したのである。

インフルエンサーバブル崩壊に至る背景

インフルエンサーがもてはやされた時代は、ブログの流行った2005年頃にもあったようだ。

 

「第一次インフルエンサーブーム」とでも呼べる時期が、2005年から2008年頃にかけてあった

引用:2018年、インフルエンサーマーケティング2.0--今、インフルエンサー活用で再確認すべき大切なこと - CNET Japan

 

今のブームは、SNSが広く普及した後の第2次ということになる。

 

さて、この第2次インフルエンサーブーム

これには、SNSの普及だけでなく、CAMPFIREやPolcaといったクラウドファンディングの流行が欠かせない

それは、「信用がお金に換わる」という現象が起こるようになったからだ。

 

書籍「新世界」などで有名な西野さんは、その中でこう書いている。

 

お金とは「信用」であり、クラウドファンディングとは「信用を換金する装置」だ。

引用:書籍「新世界」

 

これはウソではない。

 

クラファンで、「僕はこういうことやってみせます」と企画して、その企画者が信用され、おもしろく役に立つものなら支援金が集まるのである。

まさに、信用の換金装置と言って間違いないだろう。

 

インフルエンサーたちは、同じような文脈で

  • 「フォロワー数は信用を数字化したもの」
  • 「フォロワーを増やせ」
  • 「増やし方はこれ(情報商材)を読めば書いてある」

と言ってきた。

 

いろいろな情報が、このように言っている。

インフルエンサーに対する期待は高まり、信用とはフォロワー数のことで、その数を増やすことに多くの人が囚われるようになっていった。←この真偽について考えることなく熱狂したのが間違い

 

インフルエンサーバブルの崩壊直前、まさに株価のピーク時には以下のような怪しげな現象が生じた。

これに違和感を持つ人もいたが、立ち止まって考えることができなかったわたしたちの目には、いつの間にかそこにあるのが当たり前で、違和感を感じない「風景」として映るようになった。

などなど。

以下のような、成金インフルエンサーたちの宣伝も「風景」だった。

 

はあちゅう同盟

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▼イケハヤフリーザと正田ブウの動画

 

イケハヤ、はあちゅう同盟結成時。

そして、イケハヤフリーザと正田ブウの動画配信時。

この二つが、インフルエンサーバブルの限界時、インフルエンサー株のピークと言っていい。

 

それは、インフルエンサーに対する期待ばかりが高まり続ける中、

 

「あれ?はあちゅうさんもイケハヤさんと一緒に?何かおかしくない?」

「いい大人が必要のないコスプレで、棒読みの宣伝?気持ちよくない、釈然としない何かがそこに・・・」

 

というように、インフルエンサー界隈の何かがおかしいことに気づき始めた人が多かったからだ。

 

「実際の価値に比して期待ばかりが高くなってない?」

「信用って、ホントにフォロワー数なの?」

という小さな理性の声は、だれもが聞こえていたはずだった。

 

にもかかわらず、耳を傾ける人はあまりいなかったのである。

バブルが崩壊するのに時間はかからなかった。

イケハヤはあちゅう同盟結成が1月1日、その10日後の1月10日に崩壊したのだから。

 

▼参考

はあちゅうサロンと脱社畜サロンが合併します! : まだ東京で消耗してるの?

 

インフルエンサーバブル崩壊のきっかけと、その後の経緯

インフルエンサーバブルのきっかけは、えらいてんちょうさん(えらてんさん)が脱社畜サロンの正田さんの経歴について疑問を投げかけたことだった。

これが波紋を呼んだのである。

 

※詳しくは、この2つの記事

えらてんさんが正田さんの経歴に疑問を投げる記事

note.mu

上の記事を受けて、実際に行動をとったいしかわさんの記事

note.mu

 

要するに・・・

1月9日、えらてんさんが、脱社畜サロンの正田さんの経歴の「2~3桁億円のM&AをメインとしたM&Aコンサル会社」に疑義を呈す。

 

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同日、自他ともに認めるサロン信者であったいしかわさんが、正田さんの経歴についてイケハヤさんに質問すると、「疑うな、信じろ」と言われる。

これがきっかけで、多くの人が疑問や不信感を抱いたり、実際に行動に出た人たちが例のごとく、イケハヤさんからブロックされている。

 

 

 

 

※ちなみに、わたしもブロックされております。 

 

 この対応に疑問を持たない方はいないだろう。

誠意と勇気をもって、行動した人たちがブロックされ、信じる者のみが生かされる(救われるわけではない)。

インフルエンサー界隈とは、こういう世界のことだったのだろうか。

 

すると、こんなツイートが流れてきた。

これは、インフルエンサーバブルが崩壊し始めた瞬間だった。

 

 

田端さん:疑義を挟んだ人(えらてんさんや、いしかわさんなど)を追放するのはおかしいよね。

正田さん:僕のプロフ、一般的に見て「盛っている」状態になってますか?教えてください、田端さん!

田端さん:自分で考えろや!

 

このやり取り見た瞬間、「インフルエンサーってこの程度?」と思ってしまった。

完全に興ざめというか、なんというか。

残念でもあったのです。

新しい生き方として、インフルエンサーというのがあってもいいように思っていたので。

 

実際の価値がどのくらいかもわからないのに、期待ばかりが高まってたんだな・・・

熱狂していた人たちが気づいて、興ざめし始めたとき、バブルは崩壊するもの。

 

田端さんは、バブル崩壊を軟着地させようともしているが、田端さんですら崩壊は止められなかったのである。

 

他にも、紙切れ同然になった株券を捨てるかのようなツイートがたくさん流れている。

 

 

 

 

 

 

↑ 特にこれはヤバい。

社畜サロンのウリの中のウリだった、けんすうさんの参加。

これすらなくなったら、もう倒産するしかない。

 

※補足

↑ 1月11日、ザ・会社員、田端さんもブロックされたようです。こうして、肥大化した自我を抑えきれなくなった自称インフルエンサーたちはどこへ行くのでしょうか。

 

 

有料サロンの信頼性が大きく揺らいでいる。

インターネットビジネス全般の価値低下、インフルエンサービジネスの見直し。。。

 

もう一度繰り返し言いたい。

 

インフルエンサーバブルは崩壊した。

インフルエンサーバブルは崩壊した。わたしたちのしてきたことと、これから

わたしたちは信用がお金に換わること、信用とはフォロワー数であること、そして、だれにでもその信用を得ることができるということを信じた。

そして、その可能性に熱狂していた。

熱狂していたのは一部の人に過ぎないかもしれないけれど、Twitter界隈に、こういった熱っぽい空気があったのはだれもが感じたことだろう。

 

浮かれた雰囲気に異を唱えたり、警鐘を鳴らしたりする人もいたけれど、大多数の作り出す空気のうねりには、動かしがたいものがあった。

だれも、立ち止まり、自分の頭で考えることができなくなっていたのだ。

 

承認欲求は麻薬のようなもの。

 

フォローされればうれしいし、信用が得られたと思い、お金につながる可能性に心を躍らせられる。

承認欲求が満たされれば、気持ちいいのである。

 

お金を持っていなくても、信用(フォロワー数)が多ければ、お金を持っているような気にもなるし(信用がお金に換わる時代だからね!)、影響力をもてば偉くなったように感じられるから。

 

そして、「承認欲求の満たし方=フォロワー数の増やし方」を教えてくれるインフルエンサー(麻薬の売人)への期待が高まった。

これがインフルエンサーバブルの始まりだった。

 

よくわからないものの価値を信じ、一度熱狂してしまうと自分を自分で止められないし、こういう人が増えると、空気としてうねり始まる。

これが、浅はかだったわたしたちがしてきたことだ。

だれも悪くはない。「空気」がそうさせたのだから。

 

でも今なら、本当に大切なものが何なのかがわかる。

それは、やみくもにフォロワー数を増やしたり、インフルエンサーに媚びを売ったり、盲目的に信じることでない。

 

大切なのは、ネット上でもリアルの分身として、自身のアカウントを育てていくことやフォロワーやフォロー相手を大事にすることだ。

ネットもリアルと同じで、言っていいこと悪いことがあり、やっていいこと悪いことがある。

ウソをつかず、時間を守り、意見をコロコロ変えない。

意見を変えたなら、その理由をしっかり説明し、間違いがあれば素直に謝る。こういうことの積み重ねではないだろうか。

 

ウソはよくないし、必要以上に着飾るのもよくない。

リアルの自分や家族をそっちのけにして、SNSに心を奪われるのもよくない。

 

大切なのは、ネットとリアルのバランスを取りつつ、自分らしく、何かを大切にしながら生きていくこと。

 

人それぞれ違うけれど、インフルエンサーバブルが崩壊し、インフルエンサーたちが「あの程度の人たち」だったことを知った今、あなたならわかる。

頼れるのは、自分自身と少しの本当の仲間しかいない。

 

そう、これからは自分の頭で考え、行動しよう。