【佐々木ゴウ先生】トップライターに聞いた、ライターへのアドバイスとこれからの働き方
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人生100年時代、個の時代、自由な働き方、副業解禁、会社員こそ最強など、働き方やこれからの時代は…というようなことを聞くようになりました。
今の会社、働き方で生涯やっていくのが正解なのか、やっていけるのか。
9月にフリーランスのライターとして独立したわたしはもちろんですが、みなさんも不安に思うことがあるのではないでしょうか。
そこで、トップライターとして有名で、他にもいろいろな働き方をしている佐々木ゴウさんを取材させていただきました。(知ってますよね?ゴウさん)
ゴウさんのプロフィール
(早稲田大学卒業後、NTTコミュニケーションズ入社/ECサイトコンサルのベンチャーへ転職/フリーランスへ転向)
▼主な取材内容
- 迷えるライター(わたしのこと)へのアドバイス
- これからの働き方
個人的にはライターのキャリアアップ論と、働き方の分散術が目から鱗でした。ライターさんはもちろん、働き方に迷っている方まで必見です。
ーーーこんにちは!本日はよろしくお願いします!まずは、ライターへのアドバイスということでお伺いします。
ゴウさんと言えば「月商100万」ということを聞いたことがあるのですが、ズバリ単価の上げ方を…
単価ですね。
これ、ライターにとっては死活問題なので、初心者、中上級者に関わらず知っておいた方がいいですよね!
僕は、
- 新規クライアントさんの開拓
- 希少価値を出していく
が大事だと思っています。
ぶっちゃけた話をすると、文字単価0.5円のお仕事はどんなにがんばっても10円とかにはなりませんよね。正直がんばっても2円とかだと思います。
これが新規クライアントさんだと、いきなり2円、3円という条件で契約してくれることがあるんです。もちろん実績などは必要ですが。
だから、契約を何本かとって、仕事をする中で「単価を伸ばしたいけど、厳しそう」という状況なら、それを実績にしつつ他のクライアントさんと交渉&契約するというのはありだと思います。
あとは、希少価値と付加価値なんですが、単価ってジャンルによって相場は決まってますよね。
高いのだと転職、金融、投資、美容などがあると思います。
こういうのを狙っていくんですが、そのためには自分の経験や知識を棚卸しするんです。で、それらを掛け算していく。
すると、多くの人には書けない記事というのが出てくる。それが希少価値です。
そういう記事が、単価の高いジャンルにヒットすれば、間違いなく単価は上がっていきますよね。
ーーーなるほど。案件を取りに行くのってクラウドソーシングになるんですかね、やっぱり。
「ライターにとっては死活問題よな」
それもありますが、僕はクライアントさんに別のクライアントさんを紹介していただくことがあります。
単価の高いジャンルを扱っているクライアントさんが紹介してくれるクライアントさんは、同じように高いジャンルを扱ってますからね。
こうしてつながっていけば、ライターとしてのそのジャンルでの経験値もたまるし、クラウドソーシングに頼らなくてもよくなるんですよね。
■単価を上げるには頭を使う!
- 経験を棚卸して、掛け算するそして、希少価値を出していく
- 単価の高いジャンルを狙う
- クライアントさんにクライアントさんを紹介してもらう
ーーーそういう方法が…想像の上をいってました…では、ライターとしてレベルアップするにはどうすればいいでしょうか?
「ライターさんは不安よな。佐々木話します」
そうですね。
まず、キャリアで言うと、ライター→編集者→Webディレクターというのがありますよね。
でもその前に、ライターとしてのレベルアップから。
ライターとしては、
新規ジャンル挑戦&ガチインプット
がおすすめです。
僕は、恋愛、料理、IT、ネット、働き方など、ホントにいろんなジャンルで書いた経験があります。ちょっと変わったところだと、「壁」というジャンルでも書いたことあります。
開拓するたびに、そのジャンル関連の本を10冊読んでからやるんですよ。そうすれば、書ける幅も知識も広がりますよね。
ーーー頑張ります!ではキャリアアップしていくにはどうすればいいでしょうか?
「上級編きたよ!」
まず編集者ですが、クライアントさんにお願いして、数本を編集者として任せてもらうのがいいんじゃないでしょうか。
「5本だけ人に任せて、最終的に僕が確認し、手を入れて納品するという流れでさせていただけないでしょうか?品質は保証しますので!」という感じで。段階的に。
それができたらもう「僕、編集できますよ!」と言っちゃっていいんですよ。編集者デビューですよね。
僕の場合は、気づいたら数人のチームで仕事してて、「あ、これが編集か」という感じでした笑。
ーーー何事も自分からアプローチするんですね!すごい…ではその上のWebディレクターになるのに必要なことは何でしょうか?
これは結構経験が必要だと思ってます。
- Web制作者(数値分析含む)
- アフィリエイター
- デザイナー
- 編集者
- ライターなど
僕はこれら全部、会社、副業、フリーランスで全部経験していたのもあって、気づいたらWebディレクターを任されてました。
編集してた時、クライアントさんに「今は記事増やすよりも、CV上げる施策を打った方がいいと思いますよ」ということをズケズケ言ってたんで。
ーーー「ズケズケ言った方がいい」というのは確かに聞いたことがあります。
いや、ホントそうですよ!
僕、ネットショップしてたこともあるし、今もアフィしてるんでCV愛の塊なんですよね。
「CVとか聞くとこういう表情になるよね」
■ライターがキャリアアップしていく方法
- 新規ジャンル挑戦&ガチインプット
- 編集をやってみて編集者デビュー
- 積極性&経験を活かしてWebディレクター
ーーーいやぁ、知らないことがいっぱいでした。。。ありがとうございます!次は少し変わって、これからの働き方について伺います。ゴウさんが働き方を考えるときに大切にしていることってありますか?
「右手と左手は分散てことね」
「選択肢を持っていられる状態」というのはいつも大切にしています。「自由な働き方」の自分なりの解釈とでも言いましょうか。
働きたかったらゴリゴリ働けて、休みたかったら休めるし、好きで興味のあるジャンルで仕事できる、それでいて食いっぱぐれないという。これ最高じゃないですか?
ーーーそのためにしていることってありますか?
もちろんです。
「分散と仕組み化」を心がけてますよ。
正直これ、これまでの「20代で全部試して30代で伸ばす」という僕の働き方のテーマでもあるんです。
分散は、まずはオン(オンライン)とオフ。
オンならライティング、編集、アフィリエイト、講師業、サロン運営、オフなら不動産、たこ焼き屋、自動車販売など、結構いろいろ手を出してます。
あとは仕組み化ですが、例えば不動産なら、僕は管理人さんを雇ってシェアハウスをしているんです。
こうすれば、自分で手を動かさなくても仕組みとして動いてくれますよね。
こうやってそれぞれの階層とジャンルで分散させて、それぞれで仕組み化させておけば最近流行りの「不労所得」に近いものにもなります。
これからどうなるかわからない社会ですが、安定して生き抜くためのベースになりますよね。
ーーーただちょっと気になるのは、分散って「どれも中途半端」にはならないんですか?「なんでもできる」は「なんにもできない」だってよく言うじゃないですか。
そうならないように、目標と撤退ラインは明確にするようにしてます。
特に撤退ライン。
ここが難しいのかもしれませんが、痛手にならないくらいの範囲でギリギリまでやれる線を決めておくんです。そうすれば失敗しても痛くないし、そこから学べるんで。
この線があるから、致命的なミスにならない範囲でいろいろ試せるんです。そして、筋のよさそうなものにリソースが投下できるんですよね。
こうして中途半端にならないようにしてるんです。
ーーー想像の上の上のそのまた上を超えていかれてます…考えた上で、実際に行動に移されてるのがすごいという言葉しか出てきません。。。ここでちょっと「たこ焼き屋」が気になるんですが。
これですね。
■ゴウたこ初出店🐙
— 佐々木ゴウ|ライター組合 (@goh_ssk) April 7, 2018
とうとう今日から、お祭りでプロとして初出店!
お客さんが美味しかったからと、すぐにリピートしてくれて、なんとうれしい。。
Webでは味わえない喜びを感じる。ほんと。
師匠のたけちゃん( @yumekanaeru1206 )修行つけてくれてありがとー!! pic.twitter.com/7wBIq1k6N2
知り合いに移動販売のたこ焼き屋で稼いでる人がいたんで、その人を師匠にしたからです。たい焼きならたい焼きやってました。
「移動販売」というのをやってみようと思ったんです。
土日だけ、初期投資が小さい、儲かるというのが条件でした。たこアレルギーになって、すぐ辞めちゃいましたが、利益が出る目途は立ってたんですよ。
これも目標と撤退ラインの明確化ですよね。
ーーーなるほど。ホント行動力が…見習わないとです!最後に、これからの働き方について。「20代で全部試して30代で伸ばす」と言われていましたが、今後の展望はありますか?
実は、今が楽しすぎてあんまり考えてないんです笑。
ただ、分散と仕組み化は続けていきたくて、次の柱としてはオンライン秘書を考えてます。
あとはライティング関連に偏り過ぎた割合を、他のジャンルにシフトするようなことも。
会社員に戻っても全然いいと思ってますが、そのときもやっぱり「選択肢を持てている状態」というのは維持したいですよね。
ーーー不安とかはないんですか?
不安…ないです。。。
不安をそのままにしておくのがいやなんで、「気になるなー」って思ったらすぐにその原因をはっきりさせて手を打つんで。
これまでもそうしてきたし、これからもそうします。
性格だと思います。これは。
■これからの働き方は「分散と仕組み化」がカギ
- オンとオフ、それぞれの階層とジャンルで分散と仕組み化
- 撤退ラインを決めて「分散」
- 分散したら、そこで「仕組み化」
- 不安の芽は早いうちに摘む
「ありがとうございました!」
ーーー取材させていただいてーーー
「20代で全部試して30代で伸ばす」という行動方針、人生設計をされ、その中で「分散と仕組み化」をテーマにして実際に行動されており、しかもそれぞれで成果を出されていました。
わたしよりもお若い方でしたが、質問への答えの一つ一つに重みがありました。
行動力は小さな疑問を解消したり、ちょっと気になったことを行動に移してみて、それを自信に変えるところから始まるのです。
新しいことを始めようとすると不安になるものですが、そんなことは気にせず始めちゃう。これが失敗しても成功してもその次の成功につなげていける、それがまた自信になる。
このように、自信と行動力は、雪だるま式に大きくなっていくものだと気づかされました。
今少しでも不安に思っていることがある方、逆に興味があるけど動けていない方、ほんの少しでいいので、「やってみること」で人生変わるかもしれませんよ。
今、この記事を読み終えた瞬間から、少しでもいいので行動してみてはいかがでしょうか?