気持ち悪い自分とは今日でさよなら。
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増田って知ってますか?増田。
はてなの「アノニマスダイアリー」というやつで、略して「マスダ=増田」。
わたしは専業ライターになったのもあって、「インプットの量増やさなきゃ」と思い、数日前から1日100記事インプットを始めた。
インプットと言っても面白くないのは読みたくないし、記事の書き方の参考になるものを読みたいということで、はてなの人気エントリーの総合からもいくつか読んでいる。
おもしろい記事が多いけど、特に好きなのが増田。
例えばこれは、「女の子を生みたかったけど、男の子を生んだ母親のモヤモヤした気持ち」の話。
ブログというのではなく、ダイアリーと言う通り「日記」という感じ。
すごいんですよね、熱量が。
わたしはライターとして文章を書く仕事をしている。
匿名記事を書くこともあれば、記事の下にわたしのプロフィールが載るような記名記事も書かせていただくこともある。
初めて文章をネットに載せたのは、はてなブログを始めた約2年前。
「公開する」ボタンを押してから、Googleでタイトルを打ち込んで検索すると、書いた記事がそのまま掲載されてるのに「おぉ、おぉ~…」と言葉にならない言葉を漏らしていたのを覚えている。
それが今では、記事を書くことで収入を得ている。
副業としてライティングを始めたのは2019年1月だった。
そのころから、ブログもやりながらライティングをするようになって、ブログの更新頻度は一気に落ちた。
本業が飲食業で、単純に時間がなくなったのは本当だけど、お金にならない記事を書くのがなんとなく「もったいない」ような気がしていたのも事実。
専業になってからは、「もったいないような気持ち」は大きくなったし、それに加えて「いい文章」、「いい記事」を書かないといけないような気がしてた。
そんな自分がなんとなく嫌いだった。
狙ってる自分が嫌だったし、ブログに対して打算的になりたくなかったからだ。
専業になる時、「専業になったら、楽しかったブログが楽しくなくなるかもよ」と言われたことがあったけど、その通りになっているようで、それを認めたくないようで、とにかくモヤモヤしていた。
そんな自分も嫌だった。
ブログを書こうとすると「いい記事」を書かないといけないような気がするし、そういう意識をして打算的になってる自分も嫌で、何となく気持ちがブログから離れて行った。
だから、始めた頃は月に100本更新とかしてたけど、最近では月に数本という感じになっていた。
ブログから離れていれば、「今は時間がないから、、時間を作ってブログも」という言い訳ができるって思っていたような気がする。
ブログを始めた頃は、毎日、日記を書くのが楽しかったし、だれかから感想もらえたらうれしかったし、エントリーに載ったら自分の子どもが競争に1番でゴールしたように喜んでいた。
だから、仕事で帰りが遅くなっても必ずパソコン開いて、思いつくがままにキーボードを打ってた。
増田を見ると、2年前の「あーーーーーブログ書きたい!!!」ってなってたころを思い出す。
なつかしいですよ、ホントに。この記事なんて、悔し泣きで手が震えてましたからね。
さて、増田。
増田を読むと、アツい気持ちになるのと同時に、「オレって情けないな」とも思えてくる。
「いい記事書かなきゃ」ってどんだけのぼせてんだよって。偉そうだよなって。
増田を読むと、書いてる人の息遣いが伝わってくるんですよね。読者をアツい気持ちにする、感動させるってこういうことだよなって思う。
読んだ人をアツい気持ちにさせることができるというのは、書く人にアツい気持ちがあったときだけ。増田を読むと、ホントにそう思う。
じゃあ、「いい記事」を書こうとしている自分にアツい気持ちはあるのか。読者に伝わるだけの熱量があるのか。という話。
それが、なかったんだと思う。
アツい気持ちがなかったら、読み手がアツくなる記事なんてかけるわけないのに。
ブログとライティングは違う。
ブログはアツい気持ちをそのままぶつけて、書きなぐっていい。ライティングは、記事を通してクライアントさんの目的を達成しないといけない。
でも、共通してるのは、書き手の気持ちがアツくなきゃ読者の心も行動も動かせないということ。
何が「いい記事」だよって思う。何が専業ライターだよって思う。偉そうですよね、ホント。
はてなブログを始めて1年くらいで読者さんが2000人になって、自分でもうれしかったけど、いろんな人やクライアントさんに「すごいすごい」って言われる間に「おれってすごいんだ」って心のどこかで思ってた。
と言うより、そう思い込むことで自信のないのに気づかないようにしていたのかもしれない。
気持ち悪いな、自分。
副業ライティングをで始めて、独立して今まで収入は順調に上がって来たし、仕事もたくさんいただけてる。
でもさ、こんなハリボテじみた自信なんて、なんでもないよ。「砂上の楼閣」ってやつですよ。
でも、増田をいくつか見て自分にないものがわかった。
記事を書くのに、技術や知識はあとからでもなんとかなる。
必要なのはアツい気持ち。湧き出る気持ち、書いてる間に頭が回転し続けていること、書き切るまで続く集中力。
脚組みながらとか、Twitterが気になるとか、コーヒー飲みたくなるとか、そういうんじゃなくて、圧倒的に夢中になることなんですよ。
他の人のブログの書き方とか、向き合い方についてじゃないです。あくまでわたし自身にとっての話。
増田のおかげでようやくわかった。記事との向き合い方が。
だから、気持ち悪い自分とは今日でさよなら。